【どう差別化する?】ポルシェ・パナメーラ EV化の可能性 タイカンと並行販売か

公開 : 2021.03.26 06:05

ポルシェのCEOは、パナメーラを完全EV化して販売する可能性を示唆。導入は2024年以降と思われます。

タイカンとはセグメントが異なる

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、パナメーラが同社の電動化への移行を乗り越え、タイカンと並んでEVとして販売される可能性を示唆した。

971世代のパナメーラは2017年から販売されており、昨年大幅にアップデートされたが、世代交代が見込まれる2024年以降もラインナップに残り続けるどうかは明らかにされていない。

ポルシェ・パナメーラGTSスポーツツーリスモ
ポルシェ・パナメーラGTSスポーツツーリスモ

ホイールベース2900mm、全長4960mm、全幅1970mmという新型タイカンのボディサイズは、パナメーラとほぼ同じであり、完全EV化されたパナメーラが登場する可能性やメリットについては疑問が残る。

また、タイカンには最近、ワゴンタイプのクロスツーリスモが新たに設定され、パナメーラのスポーツツーリスモと同様に、室内空間の改善と使い勝手の向上が図られている。

しかし、ブルーメは第3世代のパナメーラ登場の可能性を示唆し、次のように述べている。

「両モデルは異なるセグメントで戦っているので、うまくいくと思います。パナメーラはタイカンよりも1つ上のセグメントです」

ただし、セグメントの重複を避けるためには、どちらか一方、または両方のモデルを改良する必要があると指摘した。

「それがこれらの製品の課題であり、可能な限りの差別化を実現するとともに、競合他社との差別化を図ることです」

PHEV販売継続の可能性も

ブルーメによると、ポルシェには差別化のための5つのテーマがあるという。

「高品質、ポルシェらしいデザイン、ポルシェらしい性能、急速充電(800Vシステム)、そしてドライビング・エクスペリエンス。この5つの柱は、今後の差別化のために非常に重要なものです」

ポルシェ・タイカン
ポルシェ・タイカン

「わたし達は競合との比較を行い、将来的にタイカンとパナメーラを登場させたときには、CセグメントとDセグメントでの差別化が図られます」

EVのパナメーラは、ポルシェとアウディが共同開発している新しいPPEプラットフォームを採用することがほぼ確実と見られる。このプラットフォームは、次世代マカンのEVバージョンでデビューする予定だ。

ただし、ポルシェは2030年までに全世界の販売台数の80%を電動化する計画を立てており、一部のモデルにはまだ内燃機関を搭載する余地があることに留意する必要がある。

パナメーラにはすでに2.9Lの電動V6エンジンが搭載されており、電気走行の航続距離を伸ばしたモデルであれば、次世代でもガソリンエンジンが搭載される可能性がある。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ パナメーラの人気画像