【全方位ニスモ流】日産ノート・オーラ・ニスモ試乗 オーテックとは異なるレシピ

公開 : 2021.08.17 12:40

日産ノート・オーラ・ニスモに試乗。全速度域で扱いやすいニスモ流のレシピには、オーテックとは異なる魅力があります。

オーラで登場 「走り」極めたニスモ

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
photo:Keigo Yamamoto(山本佳吾)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

日産のカスタマイズカーブランドには「オーテック」と「ニスモ」がある。

前者はセミオーダーメイド感覚のプレミアム性を軸としたカスタマイズを特徴としている。

日産ノート・オーラ・ニスモ
日産ノート・オーラ・ニスモ    山本佳吾

一方、ニスモはモータースポーツで培ってきたノウハウや発想を活かした内外装や走りの味付けを特徴としている。

試乗したオーラ・ニスモはノートの上級発展モデルとして開発されたオーラをベースに、ニスモ専用の内外装やサス、ホイールなどのカスタマイズが加えられたコンプリートカーとして設定されている。

内外装の違いは写真を見れば一目瞭然だが、外装については単なるドレスアップではなく、ダウンフォースの向上や空気抵抗(Cd値)の低減を図った性能向上アイテムでもある。

走行ハードについては前後ともにバネ定数アップ。ダンパーは減衰力を専用設定としたほかにフロントストラットは外筒の板厚増での剛性アップ、リアダンパーは応答性に優れた単筒式に変更。

車体補強の追加や専用にチューンされた電子制御パワステの制御特性など、全体のバランスを配慮したきめ細かな改良が加えられている。

パワートレーンはベース車と共通だが、出力制御特性を専用化。

ドライブモードは「ニスモ」、「ノーマル」、「エコ」の3モード設定となり、それぞれ加速応答性とエンブレ回生の利きが異なる。

また、エコモードはベース車のスポーツモード相当、ノーマルモードはニスモ専用チューンであり、実質的には全モードとも専用設定と考えていい。

カタログスペックに現れない走りの昂揚感を期待するには十分な内容だ。

すべてニスモ流 3つの走行モード

車重が10kgほど増加しているが、パワーウェイトレシオはほぼ同等。全開加速も目立った変化はない。

ニスモの動力性能の勘所は持てる力の使いようにあり、具体的にはパワーのコントロール性や加速感の演出にある。

日産ノート・オーラ・ニスモ
日産ノート・オーラ・ニスモ    山本佳吾

前項でも述べたように3つのドライブモードが設定されているが、ドライブフィールはモードによってけっこう異なっていた。

1番気になるのはブランド名を冠した「ニスモモード」だろう。

ふつうに考えればニスモの走りの神髄を示すモードと捉えるべきだが、実際は体感加速感を演出したモード。

一言でまとめるなら、踏み増し時の瞬発力を誇張しているのが特徴。

巡航や感減速から踏み増し直後の蹴り出しが利いている。

滑らかで連続的な加減速コントロールを求めるには不適であり、またそのままに踏み込んでいくと後の加速の盛り上がりに欠くのが難点だが、瞬発力がパワフルな印象を生み出す。

正確なコントロール性を求めるドライバーに最適なのはノーマルモードだ。

これもニスモのチューンであり、リニアリティを重視した特性。ニスモの標準(ノーマル)と納得してしまう。

応答遅れがほとんどなく、ペダル操作に性格に追従。加減速で微妙にコーナリングラインをコントロールするような走り方で絶妙な相性を示す。

エコモードになるとレスポンスは良好だが、踏み増し時のトルクが控え目。

ただ、深く踏み込んだ時の加速の盛り上がりやエンブレ(回生)の強化でニスモ/ノーマルモードと違ったスポーティな走りが楽しめる。

回生強化のニスモ流エコモードといった印象である。

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