【クーペSUVの新モデル】ルノー・アルカナへ試乗 1.3LマイルドHV 乗り心地に疑問

公開 : 2021.08.23 08:25

新鮮なクーペボディが与えられた、ルノー製クロスオーバーのアルカナ。大手メーカーによる趣向を変えた新モデルを、英国編集部が評価しました。

印象的な見た目のクーペSUV

執筆:Piers Ward(ピアス・ワード)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
SUVの増加は止まらない。従来的なワゴンボディのクロスオーバーをベースに、クーペ風ボディのモデルを売り出したのは、BMWメルセデス・ベンツが始まりだった。そんな流れにフランスの大手、ルノーも興味を抱いたらしい。新型アルカナが登場した。

プレミアムブランド以外としては初のクーペSUVだと、ルノーは主張する。しかし、日産ジュークトヨタC-HRのルーフラインも、かなりなだらかだと筆者は思う。クーペとは、明言していないかもしれないけれど。

ルノー・アルカナ R.S.ライン(欧州仕様)
ルノー・アルカナ R.S.ライン(欧州仕様)

アルカナの見た目は、確かにカッコ良い。最新のルノーに共通するフロントマスクを採用し、車高を持ち上げ、クロスオーバーながらテールゲートはだいぶ寝かされている。それぞれが、相乗的に効果を発揮している。

インテリアも、ボディと同じくらい印象的。ボディ色とコーディネートされた差し色のラインが、車内全体にアクセントを加えている。組み立て品質も良好だといえる。

9.3インチの縦長タッチモニターがダッシュボード中央に据えられる一方で、エアコンなどには実際に押せるハードボタンが与えられている。それぞれが、上手に共存しているようだ。

見かけ以上に広いリアシートや荷室空間

クーペボディとして1番気になる部分となると、リアシート側の頭上空間や足元空間が、どれだけ犠牲になっているかだろう。でもアルカナの場合は、それほど削られた印象を受けなかった。

大人なら頭を下げて、窮屈に座る姿を想像するかもしれない。だが実際は、広々としたスペースが与えられている。荷室空間もかなり大きく、通常で513Lもある。ただし、荷室のフロアは2段階に調整できるが、高さ方向には余裕がない。

ルノー・アルカナ R.S.ライン(欧州仕様)
ルノー・アルカナ R.S.ライン(欧州仕様)

アルカナが基礎骨格としているのは、ルノー・グループのCMF-Bプラットフォーム。新しいクリオ(ルーテシア)や日産ノートも用いているものだ。

今回の試乗車は、1.3L直列4気筒ガソリンターボのマイルド・ハイブリッド。最大2.0kg-mのトルクでアシストしてくれるISGを搭載し、0-100km/h加速は9.8秒でこなすという。ちなみに、通常のハイブリッドも選べる。

1.3Lターボエンジンの最高出力は140psで、3250rpm以上の回転域ではなかなかたくましい。特にルノーがマルチセンスと呼ぶドライブモードでスポーツを選択すると、満足感のあるパワーを実感できる。

しかし、ターボブーストが充分に高まるまでのラグを、不思議なことにISGのトルクが埋めてくれている印象が薄い。最大トルクは26.4kg-mあるが、出だしの加速は軽快とまでは感じられなかった。

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