【ココが面白い!】ル・マン24時間レース 観るべき6つの理由 8月21日23時スタート

公開 : 2021.08.21 18:05

3. LMP2マシンが総合優勝する可能性

もし、LMHにエントリーする5台が何らかのトラブルに見舞われた場合、LMP2部門のマシンが総合優勝を狙える可能性がある。決勝のグリッドには24台のLMP2が並び、ドライバーには多くのスター選手が名を連ねる。

マクラーレンのチーフであるザク・ブラウンが共同オーナーを務め、昨年のLMP2クラスのチャンピオンであるユナイテッド・オートスポーツは、元F1ドライバーのポール・ディ・レスタ、アレックス・リンとフィル・ハンソンの強力なラインナップで人気を集めている。

LMHで5台、LMP2で24台、GTEで32台の計61台が24時間に渡って走り続ける。
LMHで5台、LMP2で24台、GTEで32台の計61台が24時間に渡って走り続ける。

また、元グランプリのエースであるロバート・クビサやファン・パブロ・モントーヤ、そしてヤン・マグヌッセンが息子のケビンとともに親子で初出走するなど、注目すべきビッグネームが揃っている。

LMP2の層の厚さには目を見張るものがある。たとえ総合優勝は狙えなかったとしても、このクラスのレースはタイトで魅力的なものになるだろう。

4. ポルシェフェラーリコルベット

メーカーの関心が薄れているル・マンのGTカテゴリー。しかし、ワークスのポルシェ2台、サポート体制の整ったプライベーターの911 RSR 2台、ファクトリーサポートのフェラーリ488 GTE EVO 1台、ワークスのコルベットC8.R 2台というエントリーは見逃せない。

テストデーではポルシェが優位に立っていたが、AFコルセのフェラーリとのバトルは激しさを増しそうだ。AFコルセのジェームス・カラドは、2019年に続く2度目のクラス優勝を目指している。

LMHとLMP2が注目されがちだが、親しみやすいデザインのGTカによる戦いも熱い。
LMHとLMP2が注目されがちだが、親しみやすいデザインのGTカによる戦いも熱い。

コルベットは2015年以来、24時間レースでGT優勝を果たしていないが、ハンドルを握るニック・タンディは同年にポルシェの919ハイブリッドLMP1で総合優勝した経歴を持つ。

5. アマチュアにとって究極のレース

ル・マン24時間レースの魅力は、一流のプロドライバーだけでなく、野心と技術と予算を持ったアマチュアもグリッドに並ぶことができる点にある。

LMP2にはProとAmのサブクラスがあるが、かつて「ジェントルマン・ドライバー」と呼ばれていた人たちに最も近いのはGTE Amだ。マシンはGTE Proと同だが、各ドライバー・ラインナップにはブロンズ等級のアマチュアが2名含まれていなければならない。

多種多様なバトルを楽しめるのも魅力の1つ。
多種多様なバトルを楽しめるのも魅力の1つ。

GTE Amは、IMSAのスターであり、かつてLMP2ル・マン・クラスで優勝したこともあるハリー・ティンクネルのような優秀なプロが中心となっており、人々にル・マン優勝者になるチャンスを提供している。アストン マーティンは昨シーズン、シニアクラスで優勝してGTEプロから撤退したが、3台のヴァンテージを維持している。

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