【詳細データテスト】アルピナB8グランクーペ 文句なしの速さ 洗練の乗り味 やんちゃさは足りない

公開 : 2021.10.02 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★★☆

インフォテインメント

12.3インチ画面のデジタル計器盤は、アルピナのイメージカラーであるブルーとグリーンをあしらっているが、インフォテインメント関係はいずれも、最新のBMWの大型車に用いられているシステムそのものだ。

つまり、最上級機種のライブコクピットプロフェッショナルが付いてくるということになる。ダッシュボードの高い位置には10.3インチのディスプレイが、上に突き出してはいるがきれいに収まる。トランスミッショントンネル上にはおなじみのダイヤル式コントローラーが設置されるが、画面をタッチしての操作もできる。

BMWがベースなので、インフォテインメント関連の満足度は高い。同時に、どうにもなじめないレイアウトのメーターパネルがもれなくついてくるのは玉にキズなのだが。
BMWがベースなので、インフォテインメント関連の満足度は高い。同時に、どうにもなじめないレイアウトのメーターパネルがもれなくついてくるのは玉にキズなのだが。    MAX EDLESTON

このシステムは直感的に使えるが、その理由はメニューのレイアウトだけでなく、マップやメディア、電話などの主要な機能が実体ボタンで呼び出せることにもある。

標準装備のハーマンカードン製サウンドシステムもなかなかいい出来だ。ただし、4000ポンド(約56万円)のバウワース&ウィルキンス製オーディオも用意されている。

どうしてもなじめないのは、向かい合わせになった速度計と回転計だ。おそらくBMWは、計器盤面のすみずみまで埋める必要があると考えたのだろうが、そのせいで読み取りにくくなってしまっている。

燈火類

テスト車は、1650ポンド(約23.1万円)のBMW製レーザーライト・ヘッドライトを装着していた。みごとなアイテムだが、これまでの経験からすれば、標準仕様のLEDヘッドライトでも性能は十分以上だといえる。

ステアリングとペダル

ドライビングポジションはよくできていて、しかもステアリングホイールにもシートにも十分な調整幅がある。ただし、ポルシェパナメーラほど低く座らされている感覚はない。

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