新型トヨタ・ノア/ヴォクシー 5ナンバー消滅 3ナンバー化のみになった本当の理由

公開 : 2022.01.20 18:45

日本の道の狭さ 不都合にはならず?

世の中に「5ナンバー枠」と頑なにこだわるひともいるが、そもそも、そのこだわりは本当に必要だろうか。

判断すべきポイントは、「5ナンバーなのか3ナンバーなのか」ではなく、「自分にとってその車体サイズが問題ないのか、それとも不都合が生じるのか」ということである。

現時点でのこのサイズのミニバンを購入する人の多くがノアやヴォクシーに限らずセレナやステップワゴンでエアロ仕様を購入。つまり5ナンバーも選べる状況なのに好んで3ナンバーを選択している。
現時点でのこのサイズのミニバンを購入する人の多くがノアヴォクシーに限らずセレナステップワゴンでエアロ仕様を購入。つまり5ナンバーも選べる状況なのに好んで3ナンバーを選択している。    トヨタ

「日本の道が狭いから」というのは不都合の理由にはならないだろう。なぜなら、現時点でのこのサイズのミニバンを購入する人の多くがノアやヴォクシーに限らずセレナやステップワゴンでエアロ仕様を購入。

つまり5ナンバーも選べる状況なのに好んで3ナンバーを選択しているからだ。

たしかに車体は小さいほうが運転はしやすいが、かといってわずか幅広になったことで劇的に運転しづらくなるわけでもない。

そして偶然にも、今年春に正式デビューと言われているライバル、ホンダ・ステップワゴンも全車3ナンバー化される見込みだ。

時期セレナに関しては情報がないが、少なくともこのクラスでは「脱5ナンバー」が常識となるだろう。

ちなみに、年配の人が「3ナンバーは贅沢品」といって敬遠するのは理由がある。

かつて3ナンバー車が「贅沢」と捉えられ、平成元年4月に消費税導入されるまではエンジン排気量が同じ2.0Lでも車体が3ナンバーになるだけで、年間の自動車税は3万9500円から8万1500円と倍以上の金額になったからだ。

しかし現在は、エンジン排気量が同じならば5ナンバーでも3ナンバーでも自動車税額は変わらない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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