2022年クルマの通信簿 スタートダッシュを決めたのは? シエンタ、エクストレイルなど人気モデルの実力比較

公開 : 2022.12.31 05:45

2022年は多くの新型モデルが投入されました。どのモデルが結果を残したのか、発売後3か月の売れ行きを比較します。

2022年も新モデル続々投入

コロナ禍3年目となった2022年。サプライチェーンの混乱や半導体不足という逆風の中、それでも数多くの新型車が発売開始となった。

ここでは、それら新型車の発売直後の売れ行きの勢いがどれだけあったのかを探ってみたい。

2022年は多くの新型モデルが発売された。トヨタからはノア&ヴォクシー、日産からはセレナ、ホンダからはステップワゴンと人気ジャンルのミニバンは大きな盛り上がりを見せた。
2022年は多くの新型モデルが発売された。トヨタからはノアヴォクシー日産からはセレナホンダからはステップワゴンと人気ジャンルのミニバンは大きな盛り上がりを見せた。    トヨタ/日産/ホンダ

まず、2022年の新型車の中で話題となったモデルをピックアップしてみた。

トヨタからは、「ノア/ヴォクシー」「bZ4X」「シエンタ」「ハリアーPHEV」「クラウンクロスオーバー」といった新型車が登場している。

日産は「フェアレディZ」「サクラ」「エクストレイル」「セレナ」だ。

三菱は「eKクロスEV」、ホンダからは「ステップワゴン」「シビックe:HEV」「シビック・タイプR」。

マツダは「CX-60」、スバルは「クロストレック」、ダイハツは「ムーヴ・キャンバス」だ。

これらの中で、派生モデルで単体の数字が出ないモデル、受注一時停止となったモデル、2022年年末発売を除くと「ノア」と「ヴォクシー」「シエンタ」「クラウン・クロスオーバー」「サクラ」「eKクロスEV」「エクストレイル」「ステップワゴン」「CX-60」の9モデルが残る。

これら9モデルの発売後3か月の販売数を一般社団法人日本「乗用車ブランド通称名別順位」からチェックしてみた。発売直後のダッシュ力を比較してみたい。

ノアヴォクは目標未達に

まずは人気のミニバンであるトヨタの「ノア」「ヴォクシー」と「シエンタ」、ホンダの「ステップワゴン」の数字をチェックしてみたい。

「ノア」「ヴォクシー」の発売は2022年1月13日。その翌2月から4月の3か月間の販売台数は、以下のようなものであった。

ノア

トヨタ・ノア&ヴォクシー
トヨタ・ノア&ヴォクシー    トヨタ

2月:2227台
3月:7046台
4月:5397台
合計:1万4670台

ヴォクシー

2月:2073台
3月:7691台
4月:4707台
合計:1万4471台

ノア/ヴォクシー合計:2万9141台

2台の販売目標は「ノア」が8100台/月、「ヴォクシー」が5400台/月であることを考えると、本来の3か月の目標は4万500台。結果的には目標に届かなかったという結果だ。

「シエンタ」の発売は8月となる。販売の目標は8300台/月だ。

シエンタ

9月:7785台
10月:1万739台
11月:1万167台
合計:2万8691台

「シエンタ」の発売後3か月の結果は、目標を軽々とクリアしている。10月の販売ランキングでは登録車として2位になるほどだ。

つづいてホンダの「ステップワゴン」の発売は5月27日。翌6月から8月までの発売数は以下になる。販売目標は5000台/月だ。

ステップワゴン

6月:3378台
7月:5708台
8月:4616台
合計:1万3702台

目標の1万5000台にはわずかに届かないという結果となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

関連テーマ

おすすめ記事