大人気ミニバン揃い踏み 新型日産セレナ/トヨタ・ノア&ヴォクシー/ホンダ・ステップワゴン それぞれの特徴は

公開 : 2022.11.28 14:05  更新 : 2022.11.29 19:52

2022年はミニバンが豊作。満を持してフルモデルチェンジした新型日産セレナをライバルと比較します。

満を持してセレナ登場

ついに新型が発表となった日産セレナ。

実際の発売はガソリンモデルが今冬、eパワーモデルが来春からとまだ先となるが、トヨタノア/ヴォクシーホンダステップワゴンとともにミドルクラスミニバンの新型モデルが出揃った形となった。

トヨタ・ノア(左)、日産セレナ(中央)、ホンダ・ステップワゴン(右)
トヨタ・ノア(左)、日産セレナ(中央)、ホンダ・ステップワゴン(右)    トヨタ/日産/ホンダ

そこで今回は、各車の特徴や価格帯などを一旦整理して振り返ってみたい。

2つの顔 ノア&ヴォクシー

まずは今年の1月にフルモデルチェンジを果たしたトヨタのノア/ヴォクシー。

販売チャネルごとの取り扱いは終了したものの、一本化されることはなく、スタンダードなノアとアグレッシブなヴォクシーと、よりキャラクターの違いを明確にしての登場となった。

トヨタ・ノア&ヴォクシー
トヨタ・ノア&ヴォクシー    トヨタ

そのため、ヴォクシーにはエアロ仕様のみのラインナップとなっているが、メカニズムや装備的には両車の違いはないというのは先代と変わりなく、乗車定員は最上級グレードの「Z」系とハイブリッドの4WDが7人で、それ以外は7人と8人を選択できる。

パワートレインは先代と同じく1.8Lのハイブリッドと2Lのガソリンとなるが、ハイブリッドモデルは電動モジュールを刷新、ガソリンモデルは新世代のダイナミックフォースエンジンへと置き換えられ、燃費はハイブリッドモデルが23.4km/L、ガソリンモデルが15.1km/Lとなった(WLTCモードの最良値)。

運転支援システム系は新たに歩行者や自転車、駐車車両に対する操舵・減速支援や先行車両やカーブに対して減速支援などのアシストを実施する「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」を全車標準装備。

また一定条件下でハンズオフ走行を可能とする「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」や駐車支援システムの「アドバンストパーク」をオプション設定。

ハイブリッドモデルのアドバンストパークでは、スマホ操作で車外から遠隔で駐車、出庫が可能となるリモート機能も備わる。

価格帯はガソリンモデルが267万円~358万8000円、ハイブリッドモデルが305万円~396万円となり、どちらのパワートレインでも2WD(前輪駆動)と4WDが設定される。

原点回帰のデザインに ステップワゴン

続いては今年5月に6代目にフルモデルチェンジとなったホンダ・ステップワゴン。

エアロ仕様の「スパーダ」は継続して設定されたが、もう1つは標準仕様ではなく、新たな選択肢としてシンプルかつクリーンな印象を持つ「AIR(エアー)」が設定された。

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ
ホンダ・ステップワゴン・スパーダ

デビュー前はどちらが上級グレードということはない、とアナウンスされていたが、実際にはスパーダにしか装備されないものも少なからず存在し、実質的にはエアーが標準、スパーダが上級グレードという扱いとなっている(最上級グレードとしては「スパーダ・プレミアムライン」が存在する)。

乗車定員は最上級グレードのスパーダプレミアムラインが7人乗りとなり、それ以外のグレードでは7人と8人どちらも選択可能なのはノア/ヴォクシーと同等だ。

パワートレインはe:HEVと呼ばれるハイブリッドモデルが2Lエンジンとの組み合わせ、ガソリンモデルが1.5Lターボというのは先代と変わらず、パワーやトルクといったスペックも不変。

ただ、3ナンバー化されたボディによるワイドトレッド化や、ボディ剛性の向上など、数値には現れないドライバビリティは確実に向上している。

一方の燃費性能はハイブリッドモデルで20.0km/L、ガソリンモデルで13.9km/Lとなる。

先代で好評だったわくわくゲートは廃止されてしまったが、7人乗り仕様では2列目シートは左右方向へのスライドも可能となり、最大で780mmというロングスライドを実現。

また3列目シートは厚みのあるクッションと伸長された背もたれ、そして着座位置を高めることで見晴らしの良いものとしたうえで、床下にフラットに格納できる「マジックシート」となっている。

価格帯はガソリンモデルが299万8600円~365万3100円、ハイブリッドモデルが338万2500円~384万6700円となり、ハイブリッドモデルは前輪駆動のみ、ガソリンモデルには4WDも設定される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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