【10分で読める】2022年クルマ業界10大ニュース 軽EVや新型プリウス登場など 話題の車種をおさらい

公開 : 2023.01.02 05:45

2022年の自動車業界を振り返れば、数多くの新型車の登場がトピックといえるでしょう。10大ニュースを振り返ります。

トヨタの象徴、新型に

数多く登場した2022年の新型車。

その中でも、特に大きな話題となったのは7月のトヨタの新型クラウンクロスオーバーです。

新型トヨタ・プリウス
新型トヨタ・プリウス

クラウンといえば1955年から続く日本を代表するセダン。

ところが、第16代目となる新型ではクロスオーバー、スポーツ(SUVクーペ)、セダン、エステート(SUV)の4種のバリエーションとなることになりました。

しかも、日本専用モデルでななく世界40か国で販売されるとも予告されました。まさに、クラウンの新時代の幕開けとなるフルモデルチェンジとなったのです。

同じく、トヨタの新型車で世間から大きな話題となったのが11月に発表された新型プリウスです。

プリウスは、「世界初の量産ハイブリッド」として1997年に初代が誕生して以来、ハイブリッドの代名詞的存在となるモデルです。

優れた燃費性能と先進性で、日本でも2010年代は何度も年間ナンバー1の販売台数を記録しています。

しかし、今やハイブリッドはめずらしくもなく、世の注目はその先の環境対応車としてEVに移りつつあります。

そんな状況下に第5世代のプリウスは、低く構えた精悍なルックスで登場。

しかも、高性能版のPHEVは加速性能もスポーツカー同等を実現しました。

エコでありながらもエモーショナル! という新しいプリウス像を提案しています。

復活の日産、変革のマツダ

トヨタ以外でも話題の新型車がいくつも登場しています。

中でも意欲的なのが7月に発売となった日産のエクストレイルです。注目点はエンジン。

日産エクストレイル
日産エクストレイル

エクストレイルは、日産がeパワーと呼ぶ、シリーズハイブリッドをパワートレインとして搭載しています。

これはモーターで駆動して、エンジンは発電に徹するというハイブリッド方式です。

そして、そのエンジンとして日産は世界で初めて実用化した可変圧縮エンジン「VCターボ」を使用しました。

可変圧縮エンジンは、夢のエンジンとして世界中の自動車メーカーが何十年も前から挑戦するものの、実現化しなかったもの。

高出力でフレキシブルなエンジンということで、小排気量でも狙ったパワーが出せるためハイブリッドシステムの高効率化に貢献しています。

もう1つの意欲的なモデルは、マツダが6月より予約受注開始したCX-60です。

これはマツダが新たに「ラージ商品群」と呼ぶモデルで、新開発されたFRプラットフォームを使っています。

さらに、マツダはこれに搭載する3.3Lの直列6気筒のディーゼル・エンジンと48Vマイルドハイブリッド・システム、PHEVを新開発しています。

FFモデルを中心にコンパクトからミッドサイズのモデルを主力商品としていたマツダが、より大きく、より格上の商品群に挑戦することになったのです。

また、マツダはラージ商品群としてCX-60だけでなく、CX-70、CX-80、CX-90をリリースすることを予告しています。

日本には、今後、3列シート仕様のCX-80の導入が予定されています。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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