最高出力400ps超 現代のインプレッサ22B 伝説のスバル車がレストモッドで限定生産

公開 : 2022.05.25 20:05  更新 : 2022.05.26 21:03

プロドライブは、初代スバル・インプレッサWRXのレストモッド車両を25台限定で生産すると発表しました。

プロドライブP25 スケッチ公開

ラリーカーのホモロゲーションモデルとして有名なスバルインプレッサ22Bが、英国のプロドライブ社によってレストモッドとして復活する。

5月25日、「P25」と名付けられたこのモデルのスケッチが公開された。1997年にラリーで活躍したインプレッサ22Bとほぼ同じ外観だが、オリジナルよりも軽量でパワフル、そして優れたハンドリングを実現するという。生産予定台数はわずか25台とされている。

プロドライブが公開した「P25」のスケッチ。全貌は6月に明かされる。
プロドライブが公開した「P25」のスケッチ。全貌は6月に明かされる。    プロドライブ

P25は、新しいカーボンファイバー製のシャシーをベースに、最高出力406psの2.5L水平対向4気筒エンジンと6速AT(パドルシフト付)を搭載する。

プロドライブは、このモデルを「再定義されたアイコン」と表現している。オリジナルの復元を目指すレストアではなく、現代的な改良を加えたレストモッドである。

P25は、プロドライブがグループA以降に初めてワールドラリーカーのレギュレーションで製作したインプレッサWRC97から、25周年を記念して製作される。インプレッサWRC97は、ドライバーズ選手権ではコリン・マクレーがハンドリを握り、惜しくも1ポイント差で敗れたが、マニュファクチャラーズ選手権では優勝することができた。

プロドライブのデビッド・リチャーズ会長は、次のように述べている。

「インプレッサ22Bはスバルの象徴であり、非常に人気のあるモデルです」

「このクルマは、モータースポーツの歴史にその名を刻んでいますが、当社はこれを現代的に解釈し、最新のテクノロジーを駆使して、その特別感をさらに高めたいと考えています」

P25のデザインは、かつてプロドライブ向けにインプレッサ22Bの英国仕様車16台を設計したピーター・スティーブンスが担当している。エンジニアリングは、初代インプレッサWRCを手がけたプロドライブのテクニカルディレクター、デビッド・ラップワースが担当する。

プロドライブは次のように語っている。

「初代スバル・インプレッサ・ワールドラリーカーが世界ラリー選手権(WRC)の舞台で勝利のデビューを飾ってから25年、プロドライブP25は、最も象徴的なモデルと言える22Bからインスピレーションを得ながら、そのエッセンスを再現しています」

P25は、来月英国で開催される自動車イベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、その全貌が明らかになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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