世界のVIPが愛用する超高級車 16選 女王や政府高官の「アシ」となるクルマたち

公開 : 2022.06.18 18:05  更新 : 2022.06.18 18:23

ホンチーL5(2013年)

ホンチーL5に乗っている人は、中国共産党の上級幹部である可能性が高い。58万ポンド(約9300万円)と中国で最も高価なクルマであり、それだけ支払う余裕があったとしても、手に入れるのは簡単なことではない。

中国共産党総書記である習近平は、ホンチーL5の後部座席に座って各地を回る。6.0L V12エンジンから408psを発生し、3150kgの車重の割にはまずまずのパフォーマンスを発揮する。

ホンチーL5(2013年)
ホンチーL5(2013年)

プレジデント・ステート・カー(2018年)

1939年にフランクリン・D・ルーズベルトがオーダーメイドのクルマを発注して以来、合衆国大統領は「プレジデント・ステート・カー(Presidential State Car)」に乗り続けてきた。その最新作が、2018年にホワイトハウスに納入されたキャデラックの「ビースト」で、その費用は約150万ドル(2億円)とされている。

ベースとなっているのはキャデラックの既存モデルではなく、独自のフレームを使用していると考えられているが、その詳細は非公表である。

プレジデント・ステート・カー(2018年)
プレジデント・ステート・カー(2018年)

ビーストについてわかっているのは、非常に重装甲で、9.1トンもの重量があるということだ。外部にキーロックはなく、銃弾、爆弾、化学ガスによる攻撃にも耐えられる。その他、実に多くの秘密が隠されており、先代モデルはその設計や技術が一切漏れないようにシークレットサービスによって破壊された。

ウルス・セナートL700(2018年)

アウルス・セナートを作らせたのは、他でもないロシア大統領ウラジーミル・プーチンである。彼は他社を圧倒する高級リムジンを作ることをアウルスに課し、L700が誕生した。市販モデルとしては、最高出力860psの6.6L V12エンジン、最高出力598psの4.4L V8エンジン、そしてハイブリッドを搭載した仕様が用意されている。

アウルスによる新しい国産リムジンであると同時に、プーチン大統領の発案によるものでもある。運営は、「NAMI」というキャッチーな名前の中央自動車エンジン科学研究所が行っており、ポルシェの意見も取り入れている。

アウルス・セナートL700(2018年)
アウルス・セナートL700(2018年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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