伝説のミドシップモデル『ルノー5ターボ2』を所有して28年! 購入理由は抽選に当選したから? コンディションを保つため奮闘中

公開 : 2026.07.11 12:05

年代やメーカーを問わずさまざまな欧州車が集結した、去る5月24日に開催された『富士トリコローレ2026』。高桑秀典が会場で出会ったオーナーさんの中から、1984年式『ルノー 5ターボ2』に乗る山内亮介さんを紹介します。

406ブレークからフランス車生活がスタート

5月24日に開催された『富士トリコローレ2026』に1984年式の『ルノー5ターボ2』で参加した、山内亮介さん(取材時年齢57歳)。29歳の時に購入したそうで、奥さまもフランス車が好きなのだという。

ご存知のように5ターボ2は、当時ラリーのホモロゲーション取得のために生産された、1.4Lターボをリアミドシップに搭載した伝説とも言えるモデルだ。

荷物が載らない、車内が暑いなど実用性ゼロだが、走って楽しいところがお気に入りという山内さん。
荷物が載らない、車内が暑いなど実用性ゼロだが、走って楽しいところがお気に入りという山内さん。    高桑秀典

奥さまと付き合っていた独身時代にフレンチ・ブルーミーティングなどへ一緒に行き、会場を歩き回ってフランス車をいろいろ見て、「プジョー306でも買おうか」と検討していた。当時、山内さんの愛車はスポーティな国産車で、奥さまが免許取得時に欲しかったフランス車はプジョー205であった。

「結婚する時に、これから子どもが生まれることになると、きっと荷物が増えるんだろうなぁ~と考えました。当時、AW11型トヨタMR2と、R31型日産スカイラインのグループAホモロゲーションモデルであるGTS-Rに乗っていたので、プジョー306をファミリーカーとして増車しようと思ったわけです。

ですが、さすがに小型ハッチバックの306では積載能力をさほど期待できなかったので、ステーションワゴンのプジョー406ブレークV6を増車しました」

使い勝手のいいフランス製ファミリーカーを愛車のラインナップに加えることができたが、かつてTE71型トヨタ・カローラレビンなどのホットモデルも愛用していた山内さんは、それだけでは満足しなかった。

そう、5ターボ2を購入してしまったのだ。

当たらないと思った抽選販売

「婚前に妻と結婚式場を決めに行ったときの話なのですが、練馬に新店舗を出すというショップが特別セールをやっていて、アルピーヌA310と5ターボ2を販売していたんですね。抽選だったので、どうせ当たらないだろうと思って気軽に申し込んだら見事に当選してしまい、結婚する前に5ターボ2が納車されました」

結婚前に来てしまった5ターボ2は、MR2とスカイラインをまとめて下取りに出して購入したので、新婚山内家のクルマは406ブレークと5ターボ2という、フランス車好き垂涎の2台体制になった。28年前の話だ。

以前は『多摩33』だったが、引っ越し時にナンバー切り替えを行い『所沢300』になった。
以前は『多摩33』だったが、引っ越し時にナンバー切り替えを行い『所沢300』になった。    高桑秀典

「5ターボ2が納車された当初、妻から、こんなクルマを買ってどうするの? と言われましたが、ファミリーカーとして用意しておいた406ブレークがあったので、5ターボ2を手放すことなく維持し続けることができました」

趣味車のランニングコストがかかり過ぎると家庭内不和の要因になることがあるが、山内さんはエンジンとトランスミッションをオーバーホールすることなく乗り切ってきた。

しかし、さすがにノーメンテナンスでは完調をキープできないので、5ターボ2はいろいろ整備されている。

「買った時に内装の天井を張り替えましたが、28年も経ったので切れて落ちてきました。内装はオリジナルを保っているので、何とか維持していきたいですね。また補修します」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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