マクラーレン新型『788HS』登場 スーパーカーシリーズの頂点にして最後のモデル 788psのV8ツインターボ採用 10年の歴史に幕

公開 : 2026.07.10 11:45

マクラーレンが新型『788HS』を発表しました。720Sからはじまるスーパーカーシリーズの最終モデルであり、全面的に刷新された決定版として10年の歴史に幕を閉じます。合計200台の限定生産となります。

720Sから続く10年の歴史に幕

マクラーレンは、V8スーパーカーの決定版であり最終進化形となる新型『788HS』を発表した。スペシャル・オペレーションズ(MSO)部門が手がけたサーキット志向のモデルで、車名の「HS」とは「ハイスポーツ(High Sport)」の頭文字をとったものだ。

新型788HS は、2017年の『720S』から始まり、『765LT』を経て、2024年の『750S』へと続いたスーパーカーの系譜の最終章となる。同時に、2025年4月に英国の新興企業フォーセブンと合併したマクラーレンにとって、新たな時代の幕開けを告げるものでもある。

マクラーレン788HS
マクラーレン788HS    マクラーレン

マクラーレンはこれまで、債務の整理や生産品質の向上に注力し、経営基盤の安定化を図ってきたが、数か月以内に今後の計画の詳細を明らかにする予定だ。

V8の最高出力は788psへ

新型788HSは、750Sを全面的に刷新したモデルで、出力の向上、アグレッシブなエアロダイナミクス、そして新設計のシャシーを備えている。

注目すべきは、最高出力788psと最大トルク81.5kg-mを発生するツインターボチャージャー付き4.0L V8エンジンであり、これによりマクラーレンのミドシップスーパーカーの中で最もパワフルなモデルとなった(765LTの出力は765psだった)。

マクラーレン788HSスパイダー
マクラーレン788HSスパイダー    マクラーレン

この出力向上は、新しい鍛造ピストンと、4本のテールパイプを備えた新型エグゾーストシステムによるものだ。マクラーレンによれば、後者は8500rpmのレブリミットまで、より「迫力」あるサウンドを奏でるという。

一方、エンジンマウントも、キャビン内により多くのフィーリングを伝えるよう調整されている。

そして、新しいカーボンファイバー製ボディの採用により、乾燥重量は750Sの1277kgから1265kgへと軽減された。

この軽量化と出力向上により、788HSは0-100km/h加速2.8秒、0-200km/h加速7.0秒、最高速度330km/hを実現した。

クーペとスパイダーで合計200台限定生産

ダウンフォースも大幅に増加している。新しいフロントスプリッター、アクティブリアスポイラー、そしてF1から着想を得たとされるリアディフューザーを採用し、765LTに比べてダウンフォースを10%向上させている。

サスペンションのセッティングは変更され、車高は750Sより5mm低くなった。マクラーレンは、これによりボディコントロールとレスポンスが向上するとしている。

マクラーレン788HS
マクラーレン788HS    マクラーレン

制動力は、ハイパーカー『セナ』を参考にした新しいカーボンセラミックディスクによって強化され、フロントには6ポットのアルミ製キャリパーが組み合わされている。また、ペダルからのフィードバックが増え、サーキットなどでのハードな使用においても高い安定性を発揮するという。

ボディスタイルはクーペとスパイダーの両方が用意される。生産台数はそれぞれ100台ずつ、合計200台に限定されている。

英国価格は45万ポンド(約9800万円)からとなる。750Sの25万ポンド(約5400万円)よりも大幅に高価な設定だが、購入者がどのような仕様を選択するかによっても大きく変動する。

オプションとして、塗装を省略してカーボンファイバー仕上げにすることも可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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