【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #24】1976年ポルシェ911カレラ3.0「911ターボのNA版」
公開 : 2026.07.11 09:11
世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の午前9時11分に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#24は『1976年ポルシェ911カレラ3.0』です。
1976年ポルシェ911カレラ3.0
ポルシェ911カレラ3.0は、レース活動のホモロゲーションモデルとして生産された911カレラRS 2.7と、その精神を受け継ぐ1974-1975年の911カレラの後継モデルとなる。しかしその立ち位置は異なり、1976年モデルの911ベースグレードと911ターボの間を埋める存在だった。
エンジンは世界的な排気ガス規制に対応するため、排気量を2993ccに拡大。74-75カレラで使われていたメカニカル・フューエル・インジェクションでは排気ガス規制に対応できないため、ボッシュK-ジェトロニックが用いられた。このエンジンを簡単に言うと911ターボのNA版といえた。

クランクケースは先に登場したポルシェ911ターボと同じアルミニウム・ダイキャスト製を採用し、シリンダーはニカジルメッキで内筒処理され、新設計の鋳造アルミニウム製ピストンが組まれた。圧縮比は8.5:1とされ、これによりレギュラーガソリンの使用が可能となっている。
排気ガス規制と騒音規制に対応しながら200hpを発揮
最高出力は排気ガス規制と騒音規制に対応しながら200hpを発揮した。74-75カレラに比べパワーダウンしているが、最大トルクに変わりなく発生回転数が900rpm下がった4200rpmとなり、扱い易さを増していた。このエンジンは1983年まで生産される911SCに受け継がれる。
外観ではリアフェンダーが215/60VR15の太いタイヤを装着するために拡大され、ベースグレードの911よりも全幅は55mm拡げられた。またヘッドライトリングと電動調節式ドアミラーがボディカラー同色となる。

カレラ 3.0は、1976年モデルとして1975年8月に登場し、1977年7月までの2年間販売された。ボディタイプはクーペとタルガが用意されていた。
●空冷水平対向6気筒 ●2993cc ●200hp ●230km/h

