新型『アルピーヌA110』は現行ガソリン車より「さらに優れている」 英国で開発車両公開、インテリアも大幅改善

公開 : 2026.07.11 07:05

アルピーヌが開発中の新型『A110』はEVとなりますが、現行のガソリン車より「運転のあらゆる面で優れている」とのことです。来年正式に発表される予定で、アルピーヌのトップは性能とインテリアの向上を約束しています。

運転する楽しさを追求

アルピーヌのCEOであるフィリップ・クリーフ氏は、開発中の新型電動スポーツカー『A110』が、現行モデルよりもあらゆる面で優れたドライビング・エクスペリエンスを発揮すると断言した。

新型A110は来年全貌が明らかになる予定だが、アルピーヌは7月9日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、『A110フューチャー』という開発車両を一般公開した。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたアルピーヌA110フューチャー
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたアルピーヌA110フューチャー    AUTOCAR

この車両はプロトタイプであり、最近生産終了したガソリン仕様のA110をベースにしたボディの下に、新しいアルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム(APP)と電動パワートレインを搭載している。

アルピーヌは新型A110向けにAPPをゼロから開発し、EVで一般的にみられる床下バッテリーではなく、シャシーの前後に2つの小型バッテリーを配置するレイアウトを採用した。これにより車高を低く抑え、重量配分をバランスよく整えている。

クリーフ氏によると、新型A110は現行モデルよりわずかに全長と全幅が拡大しているが、それぞれの比率は同一だという。

AUTOCARの取材に応じたクリーフ氏は、新型A110に求められる点について、次のように述べた。

「まず第一に、スポーツカーでなければなりません。形状の面では、A110そのものです。製品としての面では、スポーツカーとしてあるべき性能を発揮し、運転する楽しさがなければなりません」

インテリアの改善にも注力

開発指針は「軽快感など、現行A110を成功に導いたあらゆる面で、現行モデルを上回ること」であり、新しいプラットフォームにより、メカニクスとエレクトロニクスの完璧な統合を実現できるという。

クリーフ氏は、部品の約95%が新規開発であり、ルノー・グループ内の他車種とは共有されていないと強調した。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたアルピーヌA110フューチャー
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたアルピーヌA110フューチャー    AUTOCAR

また、同氏は「最高速度と最大横G」で少なくとも20分間サーキットを周回できることを目標としていると語った。

「これにより、現行モデルと同等以上のものになります。こうしたパフォーマンスの面では、現行モデルよりもさらに優れていると確信しています」

アルピーヌは新型車のデザインをまだ公開していないが、クリーフ氏は「A110のファミリーらしさを保ちつつ、さらに未来的なデザインになります。つまり、現行のA110よりも優れたものになるでしょう」と述べている。

現行A110では、インテリアの一部にルノー・グループの他車種と共通部品を使用しているが、新型では「極限のスポーツカーらしさ」を与えるためにインテリアの開発に特に力を入れているという。

「現行のA110は並外れたスポーツカーですが、コックピットはそれほど並外れているとは言えません。わたし達は、時代を超越したコックピットを実現するために、膨大な労力を注ぎました。スクリーンが乱立するようなものではなく、非常に直感的で、ドライバーが中心となるような空間を目指しました」とクリーフ氏は説明する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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