『ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ』が富士スピードウェイで最後の雄姿! ワンメイクレースマシン初登場から30年、歴史の節目

公開 : 2026.07.11 11:45

6月20~21日、富士スピードウェイで『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア』が開催されました。今年は初のワンメイクレースマシン『ディアブロSVR』デビューから30年となります。編集部ヒライのレポートです。

今シーズンは4月にマレーシア・セパンで開幕

6月20~21日、富士スピードウェイで『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026』が開催された。

こちらはランボルギーニが主催する、ジェントルマンドライバーが中心に参戦するワンメイクシリーズのアジア版。今年のマシンは『ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオEVO2』を使用し、富士には12台がエントリーしている。

6月20~21日、富士スピードウェイで『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026』開催。
6月20~21日、富士スピードウェイで『ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア2026』開催。    ランボルギーニ・ジャパン

今シーズンは4月にマレーシア・セパンで開幕。第2戦が中国の寧波で、富士は第3戦となる。今後は韓国の仁済、中国の上海と巡り、アジア最終戦を兼ねて10月22~23日のイタリア・モンツァに世界中から集うワールドファイナルを開催する形だ。

ランボルギーニにおけるワンメイクレースマシンの歴史は長く、ちょうど30年前、1996年にデビューした『ディアブロSVR』、その後継車となる1999年の『ディアブロGTR』から始まっている。その後は少し間があき、2008年にガヤルド後期モデルをベースとした『ガヤルド・スーパートロフェオ』で復活を果たした。

翌年、9年ぶりにヨーロッパでランボルギーニのワンメイクレースがスタート。後に北米へシリーズが拡大し、2012年にアジアでもスタートした。コロナ禍で中断はあったものの、今年で12回目となる長寿シリーズ戦となっている。

なお、ウラカンを使用するのは今年が最後で、来年からは全地域で『テメラリオ・スーパートロフェオ』へと移行する。両車の混走はないそうで、つまり、ウラカンによるワンメイクレースは今年で見納めというわけだ。

相変わらず異国に入り込んだような空間

取材日となった20日は生憎の雨模様。しかし、富士に到着する直前、観戦に向かうと思われる数台のランボルギーニたちと偶然一緒になり、こちらの気持ちも高まることとなった。

富士に到着し、まずは待ち合わせ場所にもなっている『ランボルギーニ・ラウンジ』へ。中に入ると、そこは相変わらず異国に入り込んだような空間となっていた。

ラウンジではその場でイタリアの本格的ピッツァを作ってくれる。
ラウンジではその場でイタリアの本格的ピッツァを作ってくれる。    ランボルギーニ・ジャパン

アジア・シリーズということで、様々な国籍の方々が出入りし、そして何よりイタリアのメーカーらしくイタリア料理のケータリングが充実。富士でこのシリーズを取材するのは初めてではなく、実は毎回感心している部分でもある。今回もありがたいことに、その場で作るピッツァやパスタなどに舌鼓を打つことができた。

市販版よりも10秒くらい速い

2日間のタイムスケジュールは、初日の午前に15分の予選が2本あり、午後に55分の1本目決勝、2日目午前に同じく55分の2本目決勝という流れ。今回は初日を取材したわけだが、予選終了後、ガレージツアーにも参加することができた。

そこで解説を行ったのはスーパーGT参戦経験(昨年まではaprでレクサスLC500hをドライブ)もある、レーシングドライバーの根本悠生選手。

ガレージツアーで解説を行った根本悠生選手は、2022年のイタリアGT選手権エンデュランスカップにVSRから参戦。年間チャンピオンをウラカンGT3で獲得している。写真はその時のもの。
ガレージツアーで解説を行った根本悠生選手は、2022年のイタリアGT選手権エンデュランスカップにVSRから参戦。年間チャンピオンをウラカンGT3で獲得している。写真はその時のもの。    ランボルギーニ

ランボルギーニでは、2020年に育成プログラム『ランボルギーニGT3ジュニアプログラム』に選出され、イタリアGT選手権のプロクラスに参戦。FIA-GT3レース初年度ながらシリーズタイトルを獲得し、今年は2台をアジア・シリーズにエントリーさせているイタリアの『VSR』(ビンチェンツォ・ソスピリ・レーシング)を率いるチームマネージャーを務めている。

様々な解説がある中で、一般参加者からベースとなるウラカンと富士でのタイム差に関する質問があり、根本選手は「10秒くらいあります」と答えていた。ランボルギーニはこのワンメイクレースを『世界最速』と標榜しているが、そう聞くと実感がわいてくる。

大幅な軽量化を始めレーシングカーとして必要なことはひと通り施されるが、実は、市販車と同じライン、工程で生産されているという。塗装や組み立ても同じメカニックが担当することで、品質の一貫性を担保しているそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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