モチーフは「SR-71ブラックバード」 1250馬力の新型ハイパーカー ジンガー21C Vマックス発表

公開 : 2022.08.23 18:45  更新 : 2022.08.24 09:51

米国のハイパーカー企業ジンガーは、21Cをベースに空気抵抗を低減した新モデル「21C Vマックス」を発表。戦闘機のようなタンデム配置のシート、なめらかな造形、最高出力1250psのV8が特徴です。

SR-71ブラックバードをモチーフにしたスタイリング

米国の新興ハイパーカーメーカー、ジンガー(Czinger)は、新型「21C Vマックス」を発表した。最高出力1250psを誇る21Cをベースに、空気抵抗を低減したモデルである。

ロッキード社の代表的な航空機の1つであるSR-71ブラックバードをモチーフにしたスタイリングで、「できるだけ低い抗力係数を生み出すように造形された」なめらかなボディを持ち、「1/4マイルで8.0秒」を達成すると、同社オーナーのケビン・ジンガーは述べている。

ジンガー21C Vマックス
ジンガー21C Vマックス    ジンガー

21C Vマックスは、「究極のスピード」を目指して作られたもので、高速走行時の安定性を追求した機能重視のデザインになっているという。標準の21Cとは異なり、巨大なリアウイングや大型のフロントスプリッターなどのエアロパーツが取り除かれ、テールが延長されている。

最高出力1250psのV8ハイブリッド搭載

エンジンは標準と同じ、自社製の2.88LフラットクランクV8ツインターボで、最高回転数は1万1000rpm。フロント搭載の2基の電気モーターと合わせ、総出力は1250psとなる。最高速度は変わらず、407km/hとされている。

また、公道でも走行可能で、シートが縦に並んだタンデム式のシートレイアウトを採用している。

ジンガー21C Vマックス
ジンガー21C Vマックス    ジンガー

ジンガーはAUTOCARに対し、「ハイ・ダウンフォースとロー・ドラッグの2つのボディを用意することで、あらゆる記録をすべて塗り替えようとしたのです」と語り、将来的には新しい派生モデルが登場することも示唆した。

21C Vマックスの価格は、標準と同じ200万ドル(約2億7000万円)で、80台の限定生産となる。ジンガーによると、オプションの追加により、販売されるほとんどの車両が総額500万ドル(約6億8000万円)になるという。

また、モントレー・カー・ウィークでは、「これまで生産された中で最もパワフルなグランドツアラー」だという新型ハイパーGTも公開された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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