新体制のDS、巻き返しを図れるか 新型『No3』はクロスオーバーからハッチバックへ回帰? 英国市場で苦戦中
公開 : 2026.08.04 17:05
DSの今年上半期の英国での販売台数は過去最低を記録し、新型車の投入によって販売の回復が求められています。モデルチェンジしたばかりの『No7』や、今後登場予定の『No3』に期待が寄せられています。
英国では今年上半期に低迷
DSは、英国市場にまもなく新型の『No3』と『No7』を投入する予定だ。英国では販売台数が過去最低に落ち込んだことから、新型車によって巻き返しを図っている。
DSが今年上半期に英国で販売したのはわずか112台で、2025年上半期の948台から88.19%の減少となる。この急激な落ち込みは、長年にわたりDSのベストセラーであったSUV『DS 7』のモデルチェンジが主な原因だ。DS 7の生産は段階的に縮小され、7月初めに終了した。

昨年、英国におけるDSの販売台数は1000台強だったが、そのほぼ半分をDS 7が占めていた。モデルチェンジはかねてから計画されており、販売不振も予想されていたものの、今年に入ってからはわずか2台にとどまっている。現在、後継車のNo7が英国で重要な役割を担っている。
主力モデルの世代交代
新型のフラッグシップモデルである『No8』は3月から英国で販売されているが、これまでの販売台数はデモカーを含めてわずか70台にとどまる。さらに、クロスオーバーの『DS 3』の販売台数は、2025年上半期の100台強から、今年同期には20台未満へと減少した。『DS 4』は2025年上半期に500台弱の販売を達成したが、昨年9月に改良型の『No4』が登場し、以来43台が販売されている。
DSの親会社であるステランティスは、各ブランドの財務実績を個別に開示していないため、DSの販売状況が全体の収益にどのような影響を与えているかは不明だ。DSはかねてよりニッチなブランドであるものの、グループにとって収益性は高いと言われてきた。

もし、DS 4やDS 7のような販売の勢いを取り戻せなければ、英国事業を長期的に維持する上で大きな課題に直面することになるだろう。
AUTOCAR UK編集部の問い合わせに対し、DS英国部門はコメントを控えた。
ニューモデルの投入が不可欠
昨年、DSのザビエル・プジョーCEOはAUTOCARの取材に対し、英国で販売台数が減少した2024年と2025年を「過渡期」と表現した。同氏は、No8、No4、No7の発売を経て「資本の再構築」ができるようになるとし、英国におけるDSの将来に「自信」を持っていると述べた。
さらにプジョー氏は、DSは販売台数だけで評価されるべきではなく、グローバルレベルではステランティスにとって収益性の高い存在であると付け加えた。しかし、英国市場については、ディーラーの収益性を確保するためにも「ある程度の販売台数を確保する必要がある」と述べた。

「今後の新型車投入は、英国におけるDSの成功を確実にするための鍵となるでしょう」
DSは現在、大きな転換期を迎えている。ステランティスは5月、DSをシトロエンの傘下に戻すと発表した。DSはもともとシトロエンからスピンオフし、独立したブランドとなっていた。今後は(フィアットに再統合されるランチアと並んで)「スペシャリティ」ブランドと位置づけられることになる。

































