国産EVに強敵! フォルクスワーゲンID.4、500万円切りの価格も サイズ/内装/航続距離は?

公開 : 2022.11.22 12:03  更新 : 2022.11.22 22:57

充電時間/パッケージングの話

日本仕様のID.4は、200Vの普通充電とCHAdeMO規格の急速充電という2種類の充電機能を搭載。

充電状況は、充電ポート横のインジケーター、ドライバーインフォメーションディスプレイ、およびフロントウインドウ下のライトストリップによる「ID.ライト」で表示され、クルマに乗り込まなくても確認できる。

後輪駆動を採用するID.4の後席内装。高度な防音対策を施し、駆動システム・足まわりから発生する空気や車体の振動に対処した。
後輪駆動を採用するID.4の後席内装。高度な防音対策を施し、駆動システム・足まわりから発生する空気や車体の振動に対処した。    フォルクスワーゲン ジャパン

充電時間は、家庭用充電設備などにある普通充電6kWの充電器を使用した場合、「ライト・ローンチエディション」ではバッテリー残量0%から満充電まで約9時間。

「プロ・ローンチエディション」では約13時間かかる。

また、90kWのCHAdeMo急速充電器を利用した場合、バッテリー警告灯が点灯してから80%までの充電時間は、両車種ともに約40分かかる(同社測定値)。

高電圧バッテリーは、パッセンジャー・コンパートメントのフロア下にフラットなブロック状に配置され、電気モーター、電気駆動システムおよびギアボックス用の制御エレクトロニクスは、スペースを節約するためにリアアクスルに配置した。

短いフロントエンドには、ラジエターおよび空調システム用の大型コンポーネントが収納されている。

サイズとADASについて

ID.4のボディサイズは、全長4585×全幅1850×全高1640mm、ホイールベースは2770mm。同社のSUVであるティグアンに近いが、全長は65mm、ホイールベースは95mm長い。

フラットな造形のフロントエンドは、ID.4の堅牢さと力強さを象徴。大型のLEDヘッドライトは、親密さを与えながらもシャープな印象を与える。

ID.4の荷室。大型SUV並のラゲッジスペースは、最大1575Lという大容量。
ID.4の荷室。大型SUV並のラゲッジスペースは、最大1575Lという大容量。    フォルクスワーゲン ジャパン

テールライトは、9つの光ファイバーケーブル・エレメントが、非常に濃い赤色の光を放ち、ブレーキランプはX字形に点灯する。

ADASについては、レーンキープアシストシステム「レーン・アシスト」を全グレードに標準装備。プロ・ローンチエディションでは同一車線内全車速運転支援システム「トラベル・アシスト」や緊急時停車支援システム「エマージェンシー アシスト」も標準装備する。

ID.4ならではの装備としては、前述の「ID.ライト」システムを標準で採用。これは、フロントウインドウ下に設置されたライトストリップで、さまざまな光パルスを使用し、運転準備の完了・充電レベルなどのステータスを知らせてくれる。

そのほかにも、2段式のラゲージ・コンパートメント・フロア、パーテーションネット、パワーテールゲート「イージー オープン&クローズ」(挟み込み防止機能付き)など、日常走行やレジャーで必要な快適装備も充実している。

価格 競合と比較

今回、日本仕様として発表されたID.4は、導入仕様の「ローンチエディション」の2グレードのみ。

消費税込みの車両価格は下記のとおりだ。

人間の目を連想させるLEDマトリックス・ヘッドライトは、18個のLEDで構成される。
人間の目を連想させるLEDマトリックス・ヘッドライトは、18個のLEDで構成される。    フォルクスワーゲン ジャパン

ライト・ローンチエディション:499万9000円
プロ・ローンチエディション:636万5000円

メルセデス・ベンツEQAが733万円~、アウディQ4 eトロンが599万円~、トヨタbZ4Xが600万円~、スバルソルテラが594万円~、日産アリアが539万円~という価格設定を考えると、スペックなどの違いはあるとはいえ、ID.4の500万円を切る車両価格は、ライバルたちに衝撃を与えることは間違いなさそうだ。

記事に関わった人々

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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