100km/ℓのルノー・イオラボ・コンセプト

公開 : 2014.09.17 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

ルノーは100km/ℓの燃費と、22g/kmのCO2排出量をマークするガソリン-電気のハイブリッド・モデル、イオラボ(Eolab)コンセプトをパリ・モーターショーで発表する。このモデルは、今後10年以内にプロダクション・モデルとなるBセグメントのプレビューでもあるという。

2020年までに50km/ℓの燃費を実現したモデルを生産するようにというフランス政府のチャレンジに答えたもので、更にその先の目標を見据えたものとなっている。

フランスのメーカーは、ボディ重量の削減、エアロダイナミクスの向上、そしてハイブリッドの採用によってそのパフォーマンスを得るという。

ボディ重量は、現行のクリオよりも400kgも少ない955kg。そして、ドラッグはクリオよりも30%少ない0.235をマークする。例えば、重量軽減は、ラッチ・メカニズムを採用せずに固定されたボンネットや、薄いウインドスクリーン、そして僅かに4.5kgというマグネシウム製のルーフなどによって達成されている。

パワー・ユニットは75ps、9.7kg-mのパワー、トルクを発揮する1.0ℓ3気筒のSCeガソリン・エンジンと、68ps、20.5kg-mのパワー、トルクを持つモーターとの組み合わせ。永久電池のモーターは3速ギアボックスのハウジング内に納められ、フロント・ホイールを駆動する。この3速ギアボックスの最初の2速は、モーターでのみ使用され、トップ・ギアのみエンジンとモーターのブレンドしたパワーを使用する。ルノーは、このトランスミッションが、CVTやデュアル・クラッチとくらべてコスト面、そして重量面でも優位であるという。

イオラボは、ひとつはこのテクノロジーを公開するために、そしてもうひとつの狙いはデザインを見せることにある。ルノーは、イオラボのデザインに、暖かくて官能的なラインを使用したという。

タイヤは19インチのミシュランで、アルミニムとカーボンのホイールがセットされる。また、フロントのスポイラーとアクティブ・フラップは、エア・フローとクリーングの必要に応じて開閉する。

ボディは右2ドア、左1ドアの合計3ドアの4シーター。11インチのタッチスクリーン・タブレットでインフォテーメントを集約する。また、インテリアのライトはドライビング・スタイルに応じて切り替わるという。サイド・ミラーはバック・ビュー・カメラで代用されるのも特徴のひとつだ。

ルノーは、このイオラボに100以上の新技術を組み込んだと語っている。

プロジェクト・リーダーのジャン・ピエール・フーケは、イオラボがプロダクション・モデルとして生産された場合、そのコストは意外にも低いという。現時点でも多くのハイブリッド・モデルの価格帯である€40,000(550万円)台になるという。

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