スカイライン・ニスモで再注目! よくぞ販売した、国産「高性能セダン」 令和の3選

公開 : 2023.08.16 19:05

2. レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンス

レクサスのミドルセダン「IS」には、先代モデルのときに5LのV8エンジンを搭載した「IS F」というスーパースポーツモデルがラインナップされていた。車名の「F」は富士スピードウェイが由来といわれ、レクサス(トヨタ)としては久々のハイパワースポーツセダンだった。

2013年にフルモデルチェンジされたISには、ハイブリッドをはじめそれなりにスポーティなモデルもラインナップされたが、あのIS Fのようなモデルは存在しなかった。

レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンス(チタニウムカーバイトグレー)
レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンス(チタニウムカーバイトグレー)    宮澤佳久

だが2021年、レクサスは北米で「IS500」を発表。スポーツクーペの「RC F」などに搭載されている5LのV8エンジンを移植したスーパーセダンが復活した。

2022年に日本にも導入され、その正式名称は「IS500 Fスポーツ・パフォーマンス」。IS Fを名乗らなかったのは、かつてのIS FはISのラインナップとは別のスペシャルモデルだったが、今回はISの追加モデルという“位置づけの違い”によるようだ。

せり出した前後フェンダーに4本出しのエグゾーストエンドなどは迫力満点だが、エアロパーツは控えめなのが、大人のスーパーセダンの証しか。パフォーマンスダンパーなどの採用で乗り心地も良く、481psと54.6kg-mを発生するV8エンジンを搭載した重量級セダンながらワインディングロードでの走りも楽しめる。

こんな自然吸気の大排気量V8エンジンを味わえるのは、これで最後かもしれないと思われるから、機会があればぜひ一度は味わってみて欲しい。

3. スバルWRX S4 セダンで選べるスバル

日本仕様のレガシィはアウトバックだけになってしまったし、新型インプレッサにはセダンのG4はラインナップされなかったから、いま日本で手に入れられるスバルのセダンは、このWRXだけになってしまった。

現行型は2022年に発売された2代目で、先代では「STI」といったエアロパーツで武装したスパルタンなモデルも存在したのだが、現行型の日本仕様はスポーツワゴンのレヴォーグ(現行型の2代目)と同じ、275psと38.2kg-mを発生する2.4Lの水平対向4気筒ターボ+スバルパフォーマンストランスミッション(CVT)を組み合わせ、駆動方式はスバル伝統のフルタイム4WDだ。

スバルWRX S4
スバルWRX S4    宮越孝政

前後のオーバーフェンダーは黒い樹脂製でSUVテイストも感じさせ、ピュアなスポーツセダンを望むスバリストからは好まれないこともあったが、高度運転支援システムのアイサイトXを搭載し、ストレスフリーなハイウェイツアラーとして評価は高まっている。

北米仕様には6速MTが設定されており、日本仕様にも導入を求める声は上がっているから今後の動向は注目。また、かつての「STI」のようなホットモデルの登場も期待されているが、現在の2.4Lターボエンジンがベースではチューンは難しいらしい。

それでも、日本では唯一の“スバル・セダン”ゆえ、そのホットモデルであるSTIの登場を期待するスバリストの声は高まる一方のようだ。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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