スズキ・スイフト

公開 : 2013.10.28 18:54  更新 : 2017.05.29 18:41

今回の一部改良のポイントは売りはとにかく燃費だ。新しい1.2ℓを積んだスイフトJDEのJC08モード燃費は26.4km/ℓ。ちなみにマツダ・デミオのスカイアクティブが25.0km/ℓ、日産ノート(のS DIG-S)が25.2km/ℓ。ただし「純エンジンのコンパクトカー燃費No.1」は三菱ミラージュ(27.2km/ℓ)なので、スイフトの謳い文句は「1.2ℓ以上のガソリン車トップ」だそうである。ビミョーな文言ではあるが、26.4km/ℓという数値そのものは十分にインパクトがあるもの。ウワサによると今秋発売予定の新型ホンダ・フィットの1.3ℓ車は26.0km/ℓだそうなので、前出の「1.2ℓ以上の〜」というキャッチフレーズはしばらく使えそうだ。

マイチェン前のスイフトの燃費(CVTのFF車)は20.6km/ℓだから、燃費の上げ幅としてはけっこうスゴイ。そんな大幅燃費向上のキモとなったのは、リチウムイオン電池による回生しまくり技術の“エネチャージ”や車速13km/h以下でアイドルストップする“新アイドリングストップシステム”、モード燃費にはあまり効果がないそうだが、実燃費向上には効くという“エコクール”、そして新開発の“デュアルジェット・エンジン”の4つ。エネチャージとアイドルストップ、エコクールは最近のスズキ軽自動車からの流用技術。エンジンも初見の新技術がテンコ盛りだが、土台の基本設計はあくまで従来と同じK12B型の系列。気筒数を減らすでもなく、また直噴や過給も使わず、それで動力性能も落とさずこれだけ燃費を向上させた……という事実はちょっとビックリ。「金をかけずに結果を出す」はスズキの絶対的な社是だ。

もっとも、注目の新エンジンは基本設計こそ変わらないものの、細部の改良はじつに手が込んでいる。ヘッドまわりでは高圧縮比化とともに、燃焼室形状もポート形状も刷新。加えてピストン/カムチェーン/オイルポンプの新設計とシリンダー加工の変更、クランクまわりの工作精度向上……などフリクション対策も徹底的。さらに“デュアルジェット”という新エンジン商品名のとおり、1気筒あたり2本のインジェクターを備えるのが新しい。従来は1本のインジェクターで2方向に燃料を吹いていたが、それをそれぞれ独立したインジェクターに担わせることで、より微粒化と噴射タイミングの最適化を実現したという。

燃費関連以外では、フロントバンパーとグリル、そしてアルミホイールのデザインが変更された。また、最近の法制化を受けてESPが全車標準化されたのはうれしい。デュアルジェット車の価格はこれまでより平均数万円高いが、減税分でほぼ相殺される。

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