【欲しい方はお急ぎを】現行型スイフトスポーツ最終案内!ZC33Sファイナルエディションに込めた思いを聞く

公開 : 2025.01.25 11:45

現行型スズキ・スイフトスポーツの最終限定車となる『ZC33Sファイナルエディション』が登場。東京オートサロン2025で展示されました。内田俊一が関係者に、限定車へ込められた思いを聞きました。

「手元に置いてあると毎日が楽しくなる」

スズキは2025年3月~11月の期間限定生産で、3月19日より発売を開始するスイフトスポーツの最終モデル、『ZC33Sファイナルエディション』を東京オートサロン2025に出展した。

2023年にスイフトがフルモデルチェンジした以降も、スイフトスポーツは商品改良を受けながら生産を継続。しかしついに生産終了が発表され、そのファイナルモデルとして特別仕様車が仕立てられた。それがこのZC33Sファイナルエディションだ。

3月19日より発売を開始するスズキ・スイフトスポーツの最終モデル、ZC33Sファイナルエディション。
3月19日より発売を開始するスズキ・スイフトスポーツの最終モデル、ZC33Sファイナルエディション。    スズキ

スズキ商品企画本部四輪B/C商品統括部チーフエンジニアの小堀昌雄さんにこのコンセプトを聞いてみると、「これまで走りは好評をいただいていた。そこで、より所有する喜びに力を入れ、手元に置いてあると毎日が楽しくなる部分をもっと強く出したいという思いで、特別仕様という形で設定した」という。また、「日常の中でお気に入りの特別なものが手元にあると、それだけでも毎日やる気が上がる。お客様にそういう気持ちに少しでもなってもらえたら」という思いが込められているのだ。

それを実際に表現しているのは、まずフロンティアブルーのボディカラーが挙げられる。これは現行スイフトに初採用されたカラーだが、もちろん(旧世代である)スイフトスポーツでは初となり、ブラックルーフにすることで特別感を強調。そしてフロントまわりでは、「グリルやフォグランプベゼルを塗装に変えたので、日光を浴びるとピカピカと光り、顔がキラキラになることで他とは違う特別感がある」と小堀さんは語る。

「お互いを認め合っているような雰囲気」

またホイールは切削ではなく黒塗装に変更。もともとあったブラックのサイドスポイラーや前後スポイラーと合わせて、全体をぐるりとブラックがまわり込む形となり、引き締まった印象に。さらに赤のブレーキキャリパーがアクセントになっている。

Cピラーには『Z33S』のロゴが入る。さらにその地にはカーボン調のロゴも入っていて、これは左右合わせると続き文字になるようにデザインされていた。

ボディカラーは初採用となるフロンティアブルーを含めた全5色となる。
ボディカラーは初採用となるフロンティアブルーを含めた全5色となる。    スズキ

インテリアで最初に目に入るのは、助手席前のオーナメントだろう。『Sport』のロゴとともに、『ヒートグラデーション』と呼ばれるマフラーが焼けたようなグラフィックが描かれており、同じものがセンターコンソールとドアアームレスト(こちらはロゴなし)にも施されている。

さて『スイスポ』といえばチャンピオンイエローを思い浮かべる人も多いだろう。小堀さんは、このファイナルでも一定数出ると考えている。そしてチャンピオンイエローユーザーは、「グループ感覚があり、すれ違ったときなどにお互いVサインを送るなどの話をよく聞く。お互いを認め合っているような雰囲気がある」と明かしてくれた。

そろそろ予約が始まっているとも聞く、スイフトスポーツZC33Sファイナルエディション。欲しい方は急いだほうがいいかもしれない。期間限定とはいえ無限に作られるとは考えにくいからだ。そして、現行スイフトの完成度は非常に高いので、それに見合った高レベルの走りを実現する、『次期型スイスポ』のデビューにも期待せずにはいられないのである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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