フォルクスワーゲン、新しい2ℓターボ・ディーゼルを公開

公開 : 2014.11.11 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

フォルクスワーゲンは、ドイツのウォルフスブルグの技術的なプレゼンテーションで、272psを発揮する新しい2.0ℓターボ・ディーゼルを公開した。

このエンジンは、2020年に実施される新しいEUのエミッション・ターゲットを視野に入れたもので、重要な役割を演ずるためのエンジンでもある。

EA288をベースとしたもので、現在そのラインナップの中で最も強力なエンジンとしてつい先ごろパサートに搭載された240psのディーゼルよりも14%ほどパワーと経済性が向上しているという。この新しいディーゼルは、電気式の2ステージ・ターボを備え、そのプレッシャーは2500barになる。その272psというパワーは、トゥアレグに搭載された3.0ℓV6ディーゼルよりも10psも高い数値である。

また、フォルクスワーゲンは、クロスブルーSUVコンセプトのプロダクション・モデルに搭載されるディーゼル・エンジンのトルクについて明らかにしていない。しかし、240ps、51.0kg-mよりは上の値であるとしている。

更に、フォルクスワーゲンは、この技術プレゼンテーションで、10速のDSGの詳細を明らかにした。これは、今年の始め、ウィーン・モーター・シンポジウムでその存在が明らかにされたもので、2016年には生産が開始される計画だ。この10速DSGは、最高56.0kg-mのトルクに対応する設計だ。また、アクセル開度がパーシャル状態の場合、エンジンをオフにして燃費を稼ぎだすシステムや、更に改良を加えたブレーキ・エネルギー回復システムなども組み合わせられるという。

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