まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

2017.04.25

「非日常」を毎日味わいたい ベントレー・ベンテイガと4日間を過ごした

4月12日

この日のスケジュールは、三軒茶屋のオフィスで終日、デスク・ワークをする予定になっていて、昼の間にカメラマンにより細部の撮影を行う予定だ。夜になって、甲府まで120kmあまりを走って移動する事になっている。この日の最大の難関は、タイムス24などの時間貸し駐車場に苦労無く停められるかどうか、であった。普段使っている駐車場は、世田谷特有の密集した住宅街の一車線しかない狭い道の中にあり、ハナから、このベンテイガを停めることは諦めていた。

このクルマはオプションの22インチ・ホイールに285/45R22サイズのピレリPzeroを履いているからトレッドも最大となり、最近の比較的区画の広い駐車場でも左右の隙は10cm未満で本当にギリギリだ。

停めるコツは、まず、クルマをパーキング・スペースに対して真っ直ぐにして、ドアミラーを下げ、しっかりとリア・ホイールの動きを見ながら、ゆっくりバックすることだ。焦ってはいけない、あぶないと思ったら、周囲を気にせず、落ち着いて何度でもやり直すことが高価なホィールをキズから守ることになる。

甲府までの120kmあまりの道程は、ほぼ全て高速道路だ。三軒茶屋からは、中央環状山手線のトンネルを使えば中央高速まではものの10分だが、最近は猛烈に混んでいるので、1時間かかることもある。この日もかなり渋滞しており30分ほどを要して初台に出た。

トンネルの渋滞の中でも、このベンテイガは快適である。アクセル・ワークがリニアでスムーズだから、微妙なスピードをコントロールしやすく、ストレスが全くない。パワー・ステアリングは軽めで、センター付近が意外にもやや曖昧であるが、その領域以外は的確である。

八王子を過ぎると、中央道も空いてくるので、思い切ってアクセルを踏み込む、と、突如、背中を蹴飛ばされたような呆れかえるほどの加速でビックリ。それもそうで、何とこのベンテイガの0-100km/h加速はたったの4.0秒で、数値的には、フェラーリやポルシェのようなスポーツカーの3.0秒程度からすると、僅かに1秒遅いレベルだ。このベンテイガの、SUVのボディ形状での強烈なパワーの炸裂は、体験的にはスーパーカーよりも圧倒的に速く心底驚いてしまう。

6ℓW12ツイン・ターボ・エンジンは608ps/6000rpm、91.8kg-m/1350-4500rpmの数値を誇るから、当然といえば当然なのだが、2.5トンもの重いボディをモノともせずの加速には恐れ入る。

中央道の120km程度の走行は、このベンテイガにとっては朝飯前、というか、ちょっとしたお散歩程度の感覚だが、これだけのパワーとボディ重量だと、燃費は想像どおりで、高速で8km/ℓ、通常の道では4〜5km/ℓに留まる。やはり、高性能のコストはそれなりにかかるのである。

AUTOCAR JAPAN 編集長 笹本健次

1949年生まれ。趣味の出版社として知られるネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務め、2012年1月よりWeb版AUTOCARの編集長も兼務する。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
 
 
 

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