クルマ漬けの毎日から

2017.09.16

ジャガー・ランドローバーを支える腕利きたち クロプリー編集長コラム

ジャガーを知る男に訊く「直4のF-タイプ」

そして今日は、お金を払ってもいいと思えるほど楽しい朝を過ごしたばかりだ。伝説的なエンジニアかつドライバーであり、“ジャガーの本質” を理解しているマイク・クロスと一緒に新型ジャガーを試乗したのだ。マイク・クロスはジャガーF-タイプの価格50,000ポンドを切る新しい2.0ℓ/4気筒/300psの追加モデルの開発を行ってきた。

 
ジャガーはF-タイプの持つイメージを壊さないようにこのエントリーモデルをよい出来栄えにしなければならない。低価格で魅力的なモデルを提供するのはマーケティング的には冒険だろうと思っていたのだが、自動車業界で長年研鑽を積むスペシャリストの考え方を聞いて、わたしの幻想は打ち砕かれた。

新たなエントリーモデルはいっそう多くの人たちを惹きつけるので、同時に注目が高まる既存モデルは、価格の引き上げが可能になるだろうとジャガーは予測しているのだ。自動車業界ではよく行われているやり方だという。

 
以前、F-タイプの最大の課題だと思ったのは、ロードノイズだった。2年前、かみさんとわたしはF-タイプのV8 Sに乗って休暇に出かけたが、ロードノイズがとても気になった。それで、帰路はフォルクスワーゲン・ゴルフに乗ってきた連れと、喜んでクルマを交換した。ジャガーによれば、その後、この問題は認識され、解決したとのことだ。今日の短い試乗でも、ジャガーの発言どおり、この件は解決していると感じたが、本格的に試乗をして確かに解決したとわかる日が来るのを楽しみにしている。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
 
 

おすすめ記事

 

人気記事

        人気画像