コラム&エッセイ

2018.09.17

クルマ漬けの毎日から

編集部より

スポーツカー、スポーティなクルマ。AUTOCAR読者の皆様なら、どちらもお好みだと思います。でも、スポーティなクルマって、どんなイメージですか? クロプリー編集長は、あることに気づきました。

今どき、スポーティなクルマを選ぶなら クロプリー編集長コラム

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

Sportiness in today’s car designs is more about punch than zoom

今日のクルマのデザインにおけるスポーティとは、“最高速” よりも “俊敏さ” にあると、コンサルタント会社のカーデザイン・リサーチは言っている。

このコンサルタントは、多くの業界関係者からの興味深い洞察を定期的に発信している。

この1世紀に渡って、スポーツカーとスポーティなクルマとは、他のクルマよりも車高が低くて運動性能が高く、エアロダイナミクスに優れ、空気を切り進むようにデザインされたクルマだと言われてきた。ところが最近では、スポーティなクルマとは、“ラグビー選手のようにパワフルで軽快なクルマ” と思われ始めている。

 

この結論は、わたしの心に大きく響いた。

近年は、クルマが好きなドライバーでさえ、乗り降りがしやすいモデルを無意識に選ぶ傾向がある。先週、わたしはあるイベントでコンクールデレガンスの審査員を務めたが、実際そこで見た1960年代と70年代のクルマの多くは(マングスタ、パンテーラ、ミウラ、ボーラ、BB、カウンタック)、極端に車高が低かった。こういうクルマの快適性は、極めて悪い。

比較的乗り降りがしやすいモデル(ポルシェ911やアストン)が成功しているのは、決して偶然ではないと思う。それに、SUVであってもニュルブルクリンクを走る性能を備えている今日では、重心が極端に低いクルマを必要とする人はいないのではないだろうか。
 

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
 
 
 

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