コラム&エッセイ

2018.12.08

まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

編集部より

笹本編集長は、ひとつの決断をしたようです。スーパーカーがちっとも面白くないというこの時代に、アストン マーティン・ヴァンテージを買うことを。なぜヴァンテージだったのでしょうか? ご覧ください。

実はアストン マーティン・ヴァンテージを買うことにしました ― まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

もくじ

スーパーカーが面白くないこの時代に
なぜアストン マーティン・ヴァンテージだったのか

スーパーカーが面白くないこの時代に

個人的な感想を言うと、最近のスーパーカー・マーケットはちっとも面白くない。なぜか、とよく考えてみると、胸をときめかせるような魅力のあるクルマが無いからだ、ということに行きつく。

そんなことはない、歳をとって、あなたのセンスが古くなったからだ、という反論がすぐさま聞こえてきそうだが、永らくいろんなクルマに試乗し、また、実際に、苦労して、可能な限り多くのクルマを所有してきた身からすれば、これは、というクルマがないのは事実である。

思い起こせば、1987年に、フェラーリF40の発表会でマラネロに赴いたとき、エンツォ・フェラーリ本人の挨拶の後、実車のベールが剥がされたときの戦慄はいまでも良く覚えている。

日本での価格は判らないし、途轍もなく高いクルマであることは瞬時に理解できたが、その場で、なんの根拠もなく、どうしてもこのクルマが欲しいという衝動が体を突き抜けたのだ。

そして、その後、実際に手に入れるために猛烈に働き、発表から3年後に、何とか我が家のガレージに新車のF40が来たときの満足感は、何物にも代えがたいものがあった。

このような、強烈な体験は人生の中でも稀なことではあるが、スーパーカーを買おう、と思う気にさせるには、日常からワープして、どうしてもこのクルマが欲しい、という、常人からみれば、一種異常な世界に入り込まなくては、決断できないものだと思う。

AUTOCAR JAPAN 編集長 笹本健次

1949年生まれ。趣味の出版社として知られるネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務め、2012年1月よりWeb版AUTOCARの編集長も兼務する。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
 
 
 

人気コンテンツ