Juju(野田樹潤)ブログ

2022.10.13

【Juju(野田樹潤)ブログ】第77話:初の市街地コース、タイミングが難しい! Wシリーズは打ち切りに

雨の洗礼 タイミングを読み違えた予選

1日の予選は開始直前に降りはじめた雨に対する対処のしかたで結果が分かれることになってしまいました。

全車ウエットタイヤを履いてコースインしたのですが、アカデミーチームは雨がそこまでたくさん降らないという読みでセッティングはドライのまま。

タイヤもすぐにスリックに替えるつもりで様子を見て走っていたのですが、雨脚は強くなるばかり。

予選開始7分で赤旗が出たタイミングでピットインしてセッティングを雨用に変更してもらいました。

予選開始7分で赤旗が出たタイミングでピットインしてセッティングを雨用に変更してもらいました。 写真:Wシリーズ

ところが雨はさらに強さを増し、再び赤旗が出て予選は終了。雨が弱かった最初の1、2周目にタイムを出していたドライバーが上位グリッドを獲得。

わたしは大雨の中で出したタイムで17位に沈んでしまったのでした。

狭いストリートコースでは本当にタイミングが大事ということを実感させられました。

予選の後、決勝に向けての作戦を色々と考えたのですが、なかなか難しそう。

F1マシンがDRS(ドラッグ・リダクション・システム=リアウイングの角度を変更し空気抵抗を減らす装置)を使っても抜けないほどオーバーテイクが難しいコースなので、ウイングを寝かせてストレートスピードを稼いでも難しそう。

しかもウイングを立てて走った方がコンマ4秒速いというシミュレーション結果も出ていたので、決勝ではとにかくプッシュして走って、相手のミスを誘うしかないということになったのでした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
 
 

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