クルマ漬けの毎日から
2026.03.09
イギリスでは、第二次世界大戦までに製造されたクルマは、4つの時代に区分けされています。しかし、戦後のクルマについては、まだ定着した区分けはありません。そこで今回は、戦後のクルマをいくつかの時代に分け、その特徴を探ります。

戦後のクルマを時代別に分類! さあ、何が見えてくる?【クロプリー編集長コラム】
もくじ
ー 戦前のクルマ 4つの時代
ー 戦後のクルマも 区分けしてみよう
戦前のクルマ 4つの時代
かつて熱心な自動車愛好家たちは、第二次世界大戦までに製造されたクルマを年代別に区分けした。だが、なぜ私たちクルマ好きは、戦後から現代のクルマを区分けし、分類する方法をまだ見つけられていないのだろうか?

20世紀半ばまでのクルマは、製造年によって次にように分類されている。
ベテラン:1904年12月31日までに製造
エドワーディアン:1905~1918年に製造
ヴィンテージ:1919~1930年に製造
ポストヴィンテージ:1931~1945年に製造
ところで、第二次世界大戦後のクルマも、それぞれ15年ほどの期間で区分けできるのではないだろうか。
戦後のクルマも 区分けしてみよう
まず、1945~1960年は「リバイバル(戦後復興期)」の時代。この時代は、戦後の世の中に「個人的な移動手段を提供すること」が最優先され、戦前モデルとあまり変わらない、冒険心に乏しいクルマがつくられていた。
次に来るのは、1960~1975年の「クラシック」の時代。ジャガーEタイプ、ロータス・エラン、ランドローバー・レンジローバーなど、革新性が認められると同時に、時代を超えた魅力を持つクルマが数多く誕生している。

これに続く1975~1990年は、規制(restriction)、醜さ(uglification)、立法者(Big Brother)の頭文字をとって、「Rub」と命名したい時代。
当時の排ガス対策は、技術的にまだ荒削りだった。その影響で、エンジンはパワーを失った。また車重が増えたために、美しさも失ってしまった。安全という名のもと、役人たちがお粗末な「設計ルール」を押しつけたからだ。
次の1990~2005年は「モダン・エマンシペーション(現代の解放)」の時代と呼ぼう。
この時代になると、技術の成熟によって安全規制と排ガス規制にうまく対応した、新しい完成度と魅力を持つクルマが登場する。その代表は、フォード・モンデオ、アウディTTである(昨年AUTOCARは、時代を超えて愛される1990年代の魅力的なクルマを特集)。
ところで、2005~2020年のクルマについては、まだ私はその特徴を見極めきれていない。だが、もっと洞察力の優れた人たちが、すでにその定義づけに取り組んでいるだろう。いずれにせよ、この時代のクルマの定義もやがて明らかになるはずだ。


























