クルマ漬けの毎日から

2026.02.27

4年間所有しているアルピーヌA110は、クロプリー編集長のお気に入りです。しかし、その新型のEVが来年登場した時、買い替えを決断するでしょうか?

愛車アルピーヌA110、新型EVの登場後に買い替えは?【クロプリー編集長コラム】

もくじ

EVを受け入れられるか? 排気音に未練は?

EVを受け入れられるか? 排気音に未練は?

アルピーヌのフィリップ・クリーフCEOにインタビューし、その記事を書いていた時、1つの問いがふと私の頭に浮かんだ。

ガソリンエンジンのアルピーヌA110を4年間所有しているが(これまで所有したなかでベストカー)、来年その新型EVがデビューしたら、私は買い替えを実行するだろうかと。

帰宅後、自分の頭を整理するために、A110でひとっ走りしてみた。

インタビューのなかでクリーフCEOは「クルマを運転していて軽いと感じるのは、ドライバーが感じ取るものであって、実際の車重だけがその要素なのではありません」と話していたが、彼の主張を私は受け入れることができるだろうか?

また彼は「優れたエンジニアならば、軽快感とクイックなレスポンスをEVにセッティングすることができます」とも語ったが、この点も私は同意できるだろうか? 私の答えはどちらも「イエス」だ。

アルピーヌは現時点ですでに、その他の重要な要素(スタイリングは魅力的か、コンパクトか、優れたドライビングポジションか、航続可能距離300mile[約480km]でクルージングが可能か)についても、解決できているようだ。

フィリップ・クリーフ氏(左)は2023年7月にアルピーヌCEOに就任。今回クロプリー編集長(右)はパリのイベント会場でクリーフCEOにインタビュー。

ところで、エキゾーストノートについてはどうだろうか?

この何年かの間にたくさんのEVを運転してきた結果、時に時代遅れと感じることもある刺激的な排気音の代わりに、滑らかさ、静粛性、扱いやすさ、気負わずに楽しめることなどの「EVの良さ」を受け入れてもいいのではないかと、私は思い始めている。

とはいえ、刺激的なサウンドが好きではなくなったのかというと、そうではない(その証拠に、かつてのラリーカーで、98デシベルの爆音を放つプジョー205GTiがまもなく我が家にやって来る)。

だが、轟音を手放して、EVの長所を手に入れる心の準備もできてきた。

もっとも、最終的にどう決断するかは、エントリー価格を見てからになるだろう。もしアルピーヌがポルシェと同じレベルの価格を設定するのなら、私は買い替えないつもりだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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