クルマ漬けの毎日から

2026.01.20

フォードの小型EV「フィエスタ」はルノー5 E-テックのプラットフォームをベースに、2028年に登場する見込みです。EV化が進んでも、フォードの個性は健在とクロプリー編集長はみています。

「フォード・フィエスタ」後継モデル、2028年誕生でも遅すぎない!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

「フィエスタ」の名 継承すべき

「フィエスタ」の名 継承すべき

すでにお伝えしているように、新型フォード・フィエスタは、ルノー5 E-テックのプラットフォームをベースとすることがわかった。

ルノー5を長期テストして、1万5000mile(約2万4000km)走行してきた私としては、もしフォードが新たな小型車を十分早い時期にショールームに並べることができるのであれば、これはルノーとフォード両社にとって素晴らしい決定となるとみている。

ちなみに、この小型車を「フィエスタ」と呼んでいるのは、いまのところAUTOCARの推察によるものだ。フォードの経営陣は、その名についてはまだ何も決定していない。

とはいえ、私たちに親しみがあり、記憶と感情に深く結びつく「フィエスタ」という名が、もし新たな小型車に使われないというならば、それはおかしいと思う。

2023年7月に生産終了となり、47年の歴史に幕を閉じたフォード・フィエスタ。2028年に登場するフォードの小型EVは「フィエスタ」という名になるとAUTOCARは予想している。

自動車ジャーナリストのなかには、2028年の導入では遅すぎるという人たちもいる。その理由は、競合モデルの勢力が拡大し、フィエスタの市場はなくなっているかもしれないからだ。

だが、私の見方は異なる。

EVのクロスオーバーとなった最新のフォード・カプリを運転してみてはっきりと感じたのだが、フォードにはいまも特別な個性、つまり「フォードらしさ」が存在しているからだ。

2028年までには、5~8年ほどフィエスタを所有した人たちの多くが、買い替えを考えるのは確実だろう。

だが、フォードにとってより大きな問題は、EUが2035年以降のエンジン車の新車販売禁止を、延期(または撤回)する方針に転じたことであろう。つまり、はやばやとフィエスタの製造を終了してしまったフォードには、小型の内燃機関モデルが必要なのだ。

もしかしたら、新型ルノー・クリオ(ルーテシア)のフォード版を製造してフィエスタ的な役割を担わせることも、フォードは検討しているかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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