【箱根~富士を駆け抜ける】マクラーレン750SスパイダーとGTSを佐藤久実と藤島知子が乗り比べ

公開 : 2025.03.17 12:00

ストイックさと、アンダーステイトメントな雰囲気の二面性

編集部:ちょっと難しい質問をします。今回乗られた2台、どちらがお好きですか? どちらも素晴らしいクルマという前提で、敢えて好みをお聞きしようかと。

佐藤久実:GTSも作り方がうまいと思いましたが、私は750Sスパイダーかな。やはり、パンチがあるほうが好きです(笑)。

藤島知子:久実さんらしいですね!

佐藤久実:スパイダーなのもポイントが高かったです。風はコックピットを適度に通り、嫌な巻き込みがないんです。

藤島知子:私もマクラーレンのオープンモデル、大好きです。走った時に、素の音が聞こえてくるのがいいですよね。

佐藤久実:そうなの! 踏んだ瞬間におお~っとなりました。

藤島知子:オープンの750Sスパイダーと悩ましいですが、私はやはりGTSかな。コンフォートで走っていると、必要以上に急かしてこないですし、ハンドリングの気持ち良さ、追従していく操縦性能や優しい乗り味を、高い次元で両立しています。マクラーレンの足まわりって、異次元ですよね。

佐藤久実:そうそう、ストローク感は決して多くないのにトンがっていないのもいいですね。あくまで自分が楽しむためのスーパーカーというストイックさと、イギリス車らしい、アンダーステイトメントな雰囲気との二面性がマクラーレンの魅力だと感じました。

藤島知子:私も同じく、マクラーレンは本質的にストイックなブランドだと思います。本物を求める方が乗られるイメージです。

佐藤久実:そのままサーキットを走れるけれど、サーキットまでの往復もこなせてしまう。そういった日常性を兼ね備えた、まさに公道を走れるレーシングカー。それがマクラーレンですね。

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記事に関わった人々

  • 語り手

    佐藤久実

    Kumi Sato

    大学在学中にレースデビューし、耐久レースをメインに活動。ニュルブルクリンク24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レースで入賞を果たす。モータースポーツで培ったスキルをベースにインストラクターとしても活動。東海大学工学部動力機械工学科非常勤講師、芝浦工業大学特別講師の経験あり。日本カー・オブ・ザ・イヤー、World Car Awards、日本ボート・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務める。
  • 語り手

    藤島知子

    Tomoko Fujishima

    クルマ関連情報を走り好き目線と女性視点を交えながら紹介。テレビ神奈川の新車情報番組「クルマでいこう!」ではお茶の間の幅広い世代に向けて魅力を発信中。2002年よりモータースポーツに参戦、2021年はKYOJO-CUPやスーパー耐久でドライバーとして奮闘。日本自動車ジャーナリスト協会会員。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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