サステナブルツアー ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドで訪ねる新梅田シティ

公開 : 2022.07.08 16:55

循環で結ばれた都市と自然と

ショートトリップの起点となった「ベントレー神戸」

神戸を拠点として、ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドでショートトリップを楽しむ。

今回訪ねるのは、カーボンニュートラルに向けて舵を切ったベントレーのスタンスにも通じる、サステナビリティが薫る場所。

PHEV(プラグインハイブリッド)車には2通りの走らせ方があると思う。

1つはガソリンと電気を一緒くたに使いダイナミックな走りと効率の良い走りを両立すること。

もう1つはEVの部分にスポットを当てる。

地下のガレージや人ごみといった「然るべき場所」でEVモードをチョイスするという所作もこれに含まれるだろう。

ベントレー・モードをはじめとするドライブ・モード用コントローラー。ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドの場合は、「Eモード」が備わる。

PHEVが生み出す動と静は、レーシングとラグジュアリーが同居するベントレーの伝統的なキャラクターにも当てはまりそうだ。

とはいえ今回特に新鮮なのは、電気モーターによる「より静かな走り」の方なので、闇雲に距離を伸ばす必要はなさそうだ。

梅田スカイビル。1990(平成2)年6月29日の着工から2年9か月を経て竣工。2つのタワーを繋ぐ空中庭園展望台は、ワイヤーロープで1分間に35cmずつ持ち上げ14時間かけて完成した。

今回われわれが目指した場所は、高層ビル群の麓に突如として現れる深い森。大阪の天空に向かってそびえる2棟の高層ビルが最上階で結ばれた梅田スカイビルを含む新梅田シティである。

屋上部分に作られた空中庭園が有名な梅田スカイビル。来年の3月で30周年を迎えるこの施設の中で、特に先見の明を感じるのは、高みから俯瞰するとわかる敷地内の「植生」である。

高低差を活かしたせせらぎによって結ばれたそれらは、森や里山として機能しているのである。

上部に見える梅田スカイビルの空中庭園の円弧と、その下部に広がる「中自然の森」を縁取る円弧(下写真)は呼応する設計となっている。今回案内してくれた積水ハウス梅田オペレーション株式会社 総務部 マーケティング室の中野亜希子氏と筆者(吉田拓生)

ビルの谷間に差し込む鋭い光を優しく呑み込むような深い森。そこでは鳥や小動物たちが暮らし、流れの中ではホタルやカエル、メダカといった生物が息づく。

連綿と繰り返される自然の営みと都市生活。一見、相反すると思われがちな2つの事象が大きな循環の中で共生しているのだ。

ベントレー・モーターズ 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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