サステナブルツアー ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドで訪ねる新梅田シティ

公開 : 2022.07.08 16:55

ハイブリッドB、なぜ必然

新梅田シティの東側に、われわれのお目当てであるリビングウォールはあった。建築家、安藤忠雄氏の発案によるこの壁は「希望の壁」と命名されている。

これもまたクルー工場のそれと同じく、本物の植生という点が興味深い。

特別に許可を取り、ソリッドな白を纏ったベンテイガ・ハイブリッドを希望の壁に沿わせて止めてみる。

一連の運転操作の中で、ハイブリッドの恩恵をこれまでになく強く感じた。

EVモードを選び、まるで人が歩くように静かにベンテイガを動かす。それは呼吸をしている緑に対する礼儀のようにも思えたのである。

ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドは「ガソリン・エンジンに電気モーターとバッテリーを追加したベントレー」という素っ気ない見方もできる。

だがサステナビリティという概念が隅々まで行き届いたベントレーの故郷、イギリスのクルー工場に思いを馳せるならば、その最新モデルが環境に配慮したモデルである事実は当然のことのように思える。

ベントレー英国のクルー本社にあるリビングウォール。

クライメートポジティブ(温室効果ガスの削減量が排出量を上回る)を実現するクリーンな工場から贅を尽くしたラグジュアリーカーが誕生する。

これもまた一見相反する事象のようだがしかし、「ビヨンド100」で宣言した通り、現在のベントレーはすでに持続可能なサイクルの中に、両者を落とし込むことに成功している。

ベントレー・モーターズ 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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