国内試乗

2014.09.18

トヨタ・ランドクルーザー70

テスト日 : 2014年09月11日

価格 : 3,600,000円、3,500,000円

「あれ? 意外と小さいな」 ランドクルーザー70の運転席に登り込んでまず最初に感じたのは、自分で想像していたのとはまったく反対の印象だった。

トヨタを代表するSUVとして、圧倒的な悪路走破性能や高い信頼性などで世界中から多くの人気を集めているランドクルーザー。現在、日本国内で販売されている現行モデルは2007年に登場した200系だが、このたび1984〜2004年まで販売されていた「ナナマル系」こと、ランドクルーザー70が期間限定で復活、販売することとなった。

今回の復活販売は、ランドクルーザー70が誕生した1984年から30周年を記念して行われるもの。もちろん「復活」といっても、過去の製品をそのまま再生産するわけではない。日本国内では10年前に販売を終了したランドクルーザー70だが、中近東やアフリカ、オーストラリアをはじめとする海外では継続して販売が行われている現行モデルである。04年に日本国内で販売が終了したあとも、細かい改良が加えられ続けている”今のクルマ”なのだ。かつては丸目ヘッドライトが特徴だったフロントマスクも07年には現代風のデザインに変更されたり、運転席および助手席エアバッグが標準とされるなど、安全装備面でも細かな改良が重ねられている。

外観や安全装備が時代にあわせてアップデートされるなかで、ランドクルーザー70の動力性能やドライビング・フィールは昔のままだ。当時のナナマルを知らない世代でも、ドア・ノブの形状やインパネの操作部など、細かいディテールに80年代の香りを感じることができる。

金属製のドア・ノブを引いてドアを開けると、今どき珍しいくらい高いフロア高を持つナナマルのインテリアが目の前に広がる。Aピラーに備えられたアシストグリップに手をかけ、潜り込むのではなく上に登るといった格好で運転席に体を押し込むと、思わず口から溢れたのが冒頭の言葉だ。

 
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