トヨタ新型『ランドクルーザー・ハイブリッド48V』英国導入 約1600万円から モーターアシストで滑らかな加速実現

公開 : 2025.11.19 07:45

トヨタは英国市場向けに『ランドクルーザー・ハイブリッド48V』を販売します。2.8Lディーゼルエンジンにモーターと48Vバッテリーを組み合わせ、スムーズな加速と燃費向上を実現。来年より納車開始予定です。

英国仕様はハイブリッドのみ

トヨタは、英国市場向けに投入する新型『ランドクルーザー・ハイブリッド48V(Land Cruiser Hybrid 48V)』の価格を8万740ポンド(約1650万円)と設定した。2026年3月から納車を開始する予定だ。

250シリーズのランドクルーザーの英国仕様であり、トヨタによれば、新しい48Vマイルドハイブリッド・システムを搭載し、「オンロード/オフロード双方でより滑らかで快適な走行性能」を実現するという。パワートレインの構成上、5人乗り仕様のみとなる。

『ランドクルーザー・ハイブリッド48V』
『ランドクルーザー・ハイブリッド48V』    トヨタ

新型ランドクルーザー・ハイブリッド48Vは、今年初めに発売されたマイルドハイブリッド版『ハイラックス』と同じ電動化ディーゼルエンジンを採用している。2.8L直列4気筒エンジンに電動モータージェネレーターと48Vバッテリーを組み合わせたものだ。

トヨタによれば、このマイルドハイブリッドはヤリス、カローラC-HRプリウスなどに採用されているフルハイブリッド・システムよりもコンパクトなため、ランドクルーザーのボディや駆動系に大きな変更は不要だったという。

トヨタは「このシステムはランドクルーザーの過酷な環境や荒れた地形での走行性能を一切損なわない」と強調し、高い位置に設置された防水仕様のモータージェネレーターにより、水深700mmまでの渡河性能を維持していると述べた。

モーター単体では最高出力16ps、最大トルク6.6kg-mを発生し、減速時にエネルギーを回収して48Vバッテリーを充電することができる。このバッテリーは加速時にエンジンを補助し、アイドリングストップ時にも電力を供給する。トヨタは、スムーズな加速と燃費向上、さらにオフロードの障害物への対応能力も高まったとしている。

英国市場向けのランドクルーザー全モデルにこの新型マイルドハイブリッド・パワートレインを採用する予定だ。5万2729.17ポンド(約1075万円)の商用車仕様『ランドクルーザー・コマーシャル』もその対象だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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