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2017.11.19

ポルシェ、なぜ価値が高まる? 911 RやRS、GTシリーズを例に

964RS、そして993RS 評価の違いとは

1991年当時、964シリーズのカレラRSのロードテストを行った時はまったく違う評価をしていた。どうやら少し批判してしまったようだ。

このクルマは軽量化され、はぎ取られ、強化されたうえに10psの出力向上まで行われた。当時このクルマを好きになるべきだったのだ。

結局、ロードテストでは、サスペンションがあまりにも固すぎて、好きになれなかった。後にニュルブルクリンク周辺でこのクルマを走らせたときに、ようやく他の人々がこのクルマに何を見ていたのかが理解できた。

まさにレーシングカーを感じていたのだ。公道上では不快に感じたものが、サーキットでは驚くべきものとなって表れたのだ。

1994年に発売された993シリーズのカレラRSの素晴らしい点は、964のような我慢を強いる事が無かったことだ。専用の3.8ℓエンジンを積み、あらゆる軽量化が施され、993から採用されたマルチリンク式のリア・サスペンションによる恩恵は計り知れなかった。

しかし、公道上での刺激はもの足りなかった。

対照的に、乗り心地は良好で、スポーツ・サスペンションを搭載したノーマルの993よりもはるかに優れていた。サーキットでは出力の大幅な向上があったにも関わらず、964と殆どその速さにかわりはなく、その仕上げに甘さと難しさを感じた。

しかし、そんな事は重要ではなかった。このクルマも歴代911の中の特別なモデルであり、2.7カレラRSだけが運転をして素晴らしく、使い勝手がいいわけでもない。

ただ、これは後に続いたGT2バージョンには当てはまらないだろう。このクルマはマクラーレンF1を除けば、1990年代中盤に手に入れる事が出来たル・マンのレースカーの公道仕様に最も近いクルマだった。

こんにちの基準ではたいしたことはないと思うかもしれないが、436psのエンジンを非常に軽量なボディに積み、アクセルの反応はまさに野生そのものだった。

このクルマを運転するドライバーには慎重なうえにも慎重な操作が求められた。

その希少性も、現在でも崇拝されている理由だ。公道仕様は僅か57台しか生産されず、昨年取引きされた1台には£185万(2億7,695万円)の値が付いた。

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