解説 マクラーレン・セナ V8やモノケージIII/P1と720Sと比較も

公開 : 2018.02.18 07:40  更新 : 2018.02.18 13:04

パワートレインとサスペンション

エンジン

他のマクラーレン製ロードカーよりも大きなパワーを得られるよう、細かな変更に加え軽量部品が使用されてはいるが、エンジン自体はマクラーレンの主力である4.0ℓV8ツインターボがミドに搭載される。

800psと81.6kg-mの最高出力とトルクは、P1に積まれる内燃エンジンをそれぞれ63psと8.2kg-m上回る。もちろんP1は電動モーターとの組み合わせにより916psと100kg-mを誇るが、バッテリーと電動モーターによって重量もかさんでいる。

マクラーレンはセナのパワーウェイトレシオを668ps/tだとしている。7速デュアルクラッチ式トランスミッションを介してリアを駆動し、このクルマの0-100km/h加速はP1のメーカー公表値と同じ2.8秒である。

車名 P1 セナ 720S
0-100km/h 2.8秒 2.8秒 2.9秒
0-200km/h 6.8秒 6.8秒 7.8秒秒
0-300km/h 16.5秒 17.5秒 21.4秒
最高速度 349km/h 340km/h 341km/h

アダプティブ・サスペンション

アンディ・パーマーによれば、セナは「史上最も反応に優れたマクラーレン」であり、その優れたハンドリングの秘密の一端は、P1の4輪独立式ダブルウィッシュボーン・レイアウトをベースに開発された新アダプティブ・サスペンション・システムにある。

特別にチューンされたダンパーは油圧によってフロントとリア、さらに左右とが繋がっており、もう1つの油圧システムがアンチロールバーの役割を果たす。

全てのサスペンション・セッティングは、自動でダンパーレートをコントロールするK-ダンパーを含めたRace Active Chassis Control II(RCC II)と呼ばれるシステムによって制御される。

レース・モードを選択すると、セナの最低地上高はフロントで39mm、リアで30mm低くなり、ロール強度が固められてダウンフォースと横方向のグリップが向上する

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