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2018.04.14

アストンとロールスの「いざこざ」に見る、ラグジュアリーカーの未来

編集部より

ロールス・ロイスは電動化と環境保護の時代において、ラゴンダに「タイヤのついたバッキンガム宮殿」といわれています。しかしロールスは今後も伝統的なスーパーラグジュアリー市場は変わらないと考えています。鳴り物入りの超高級EVは成功するのでしょうか。

もくじ

アストン マーティンの攻撃
ロールス・ロイスの反論
電動化の流れ モノからコトへ
「贅沢」そのものが変化している
いつまでも若々しいこと
アストンの賭け
ロールスの意見 カスタム化、市場の展望

アストン マーティンの攻撃

最近のジュネーブ・モーターショーでアストン マーティンとロールス・ロイスの間に「およそ英国らしからぬ」いざこざがあった。

今回、アストンは電動化したラゴンダの超豪華コンセプトをサプライズでお披露目したのだが、この際に、ラグジュアリーの頂点に君臨するロールス・ロイスの将来をあからさまな誹謗中傷したのだ。誹謗中傷の主はアストンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンである。

ライヒマンはロールス・ロイスを「世界で最も豪華なクルマ」だと言ったあとで、そんな時代も終わろうとしていると付け加えた。「そのルーツや存在理由を考えればわかるように、ロールスは本質的に馬の代わりに内燃機関を積んだ馬車そのままなのです。ラグジュアリーのためには不完全なパッケージングなんですよ」と彼はいう。

「ロールス・ロイスやベントレーは今日の古代ギリシャなんです。わたしは初代ファントムの仕事をしたことがありますが、手短かにいうと『タイヤのついたバッキンガム宮殿』ですね。ブランドを確立するためには重要でしたが、世界は変わり、王室も変わりました」

ライヒマンはこうも予測した。「(クルマの)世界はもっと極端になるでしょう。顧客の要望でもあります。Appleやグーグルの役員がファントムに乗るとは思いません。彼らが乗るのはこれ(ラゴンダ)ですよ」

自動車メーカーが他のメーカーをこれほど直接的に攻撃することは極めてまれである。ロールス・ロイスに明るい未来はないと言ったとなればなおさらである。

ライヒマンが初代ファントムのデザインチームにいたということで、ロールスが受けたパンチの痛みは倍加したことだろう。

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