【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #14】1973年ポルシェ911カレラRSR 2.8「レン・シュポルト・レーネン」

公開 : 2026.06.06 09:11

世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の午前9時11分に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#14は『1973年ポルシェ911カレラRSR 2.8』です。

1973年ポルシェ911カレラRSR 2.8

ポルシェ911カレラRS 2.7をレーシング・バージョンに仕立てた進化型が、911カレラRSR 2.8である。モデル名のRSRは『レン・シュポルト・レーネン』の略称となる。

排気量はボアを92mmに拡大し2806ccとされ、圧縮比を10.3:1まで高め、最高出力は300hp/8000rpmを発揮した。

空冷水平対向6気筒 2806cc ●300hp ●---
ポルシェ911カレラRSR 2.8は、1973年のタルガ・フローリオに試作の3Lエンジンを搭載してプロトタイプクラスで挑み、見事総合優勝を果たした。
空冷水平対向6気筒 2806cc ●300hp ●—
ポルシェ911カレラRSR 2.8は、1973年のタルガ・フローリオに試作の3Lエンジンを搭載してプロトタイプクラスで挑み、見事総合優勝を果たした。    ポルシェ

エクステリアでは、巨大なフェンダーフレア、オイルクーラーを中央に配したフロントスカート、フロントフードから露出するフューエル・フィラー・キャップが出自を物語る。

ボンネットはゴム製のストラップで固定。プレクシ製ウインドウを始め、各部の軽量化により乾燥重量は839kgまでそぎ落とされた。

ホイールもワイドにされ、フロントに9.0×15、リアは11.0×15を備える。

実戦に投入された911カレラRSR 2.8は、1973年のデイトナ24時間でデビューウィンを勝ち取る。

タルガ・フローリオでは試作された3Lエンジンを搭載し、プロトタイプクラスで挑み見事総合優勝を果たす。

伝統のル・マン24時間レースでは、純レース用のプロトタイプ・マシンを相手に総合4位に食い込み、高いパフォーマンスを実証した。

(当連載は、基本的に土日祝日の朝に公開しています。今回から午前9時11分の公開になりました)

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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