シトロエンの新世代ハイドロ搭載 C5エアクロスSUVシャイン・ブルーHDi、その内装/シート/快適性

2019.07.17

シトロエンの新しい中型SUVは、新世代ハイドロを採用し、高いレベルの快適性を追求しました。日本法人の担当者が解説します。C5エアクロスSUVシャイン・ブルーHDiの写真30枚とあわせてご覧ください。

photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

実車写真30枚

シトロエンの中型SUV「C5エアクロスSUV」の日本導入にともなう商品説明を、プジョー・シトロエン・ジャポンが報道向けに開催した。新世代ハイドロと呼ばれるPHCシステムについて、日本法人の水谷昌弘シトロエン・プロジェクトマネージャーが説明してくれたので、シャイン・ブルーHDiの実車写真ともに紹介したい。

「あらゆる側面からコンフォートを追求するというブランドバリューを、フラッグシップとなったC5エアクロスが体現しています」と新型車を紹介した水谷マネージャーは、それを実現するシトロエン独自の技術として「まっさきにお話すべきはサスペンション」であると切り出した。

「熟成を重ねたハイドラクティブ・システムに代わり新たに開発したのは、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)です。C5エアクロスでは、グレードを問わず標準装備しています。この技術的素地は1994年のパリ・ダカール・ラリーを優勝したZXラリーレイドにあります。日常のドライブでは経験することのない過酷な環境のもと、フルスロットルで、しかも車両や乗員にダメージを与えずに、ゴールに到達するという場面においては、サスペンション自体の衝撃吸収性のみならず、耐久性、信頼性が不可欠でした」と技術的なバックボーンを説明。

ラリー参戦の経験が現代において結実したPHCという技術について、「メカニカルな構造によりダンピングを変化させるシステムであり、電動制御のハイドラクティブとは異なります。ダンパーの内部にセカンダリーダンパーを内蔵し、セカンダリーダンパーの側面に設けられた独自のノウハウからなる複数のポートがダンピングフォースをコントロール。小さなうねりを通過する際など、いわゆるマジックカーペットライドと称される乗り心地を実現します。路面からの大きな入力や荷重の急激な移動による姿勢変化には、底づき感を和らげる効果を持ちます」と、解説した。

また、サスペンションとともに快適性のキーとなるシート作りについても言及。

「C5エアクロスでは、ソファのような居心地をもう一歩進めた入念なシート設計で、シトロエンが考えるコンフォートを追求しました。身体が直に触れる表層面には15mmという厚めのフォームを貼り、座ってすぐに分かる感触のよさをベネフィットしました。その内部にあるウレタンフォームには、自動車のシートの標準的な量を遥かに超える、高密度のものを使用。この密度で細かな振動を吸収するとともに、低反発効果による身体をつつみこむようなサポート性を実現。ロングドライブをものともしない快適なシートに磨きをかけました。さらに経年劣化についても従来品と比べて格段に改善されています」と、快適性のクオリティが長期間に渡って維持されることを強調した。

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