ルノースポール・メガーヌ
公開 : 2012.12.20 17:26
現時点では残念ながら19インチで公道を試せていないが、ルノージャポンによれば「公道でのオールマイティ性ではあくまで18インチでしょう」とのこと。今回あらためて公道を走った18インチは、富士でももてあまさない硬質シャシーからは想像しがたいほど、公道でもフラットでしなやかである。ミシュランの丸いショルダーも効いているのか、ワダチで神経質にチョロつくことも、ギャップでバネ下が無粋に暴れることもない。メリハリのあるドライビングをすればヨーコントロール性も素晴らしく、最終的にオーバーステア気味の姿勢をつくるのも朝飯前……なのは、すべてのRSに共通する最大の美点である。
パワートレインのハードウェアに変更はなく、性能向上は電子制御による過給圧アップのみで実現している。しかも、その265psはスタビリティ制御のESPをスポーツモード(もしくはOFF)にしたとき限定で、ESPがノーマル状態では従来と同じ250psに制限される。
その+15psの効能は主に高回転での炸裂で感じ取れる。パワーアップはハッキリ体感できるが、そのぶん過給が本格的に立ち上がるまでのタイムラグも明確になっている。だから、クリップをねらうような走りでしっかり溜飲を下げたいなら、ターボラグを想定した早めのスロットル操作がこれまで以上に欠かせなくなった。
というわけで、265psになって俄然ありがたみを増したのが、ペダル操作とスロットル開度の比率を任意に5段階で変えられるスロットルマッピング機能だ。踏みはじめからスロットルを大きく開くスポーツモードやエクストリームモードは、265psのターボラグの違和感回避に効果大なのだ。ただし、荷重移動に素直に反応するメガーヌRSは、スロットル特性がハンドリングにも如実に影響する。ハイグリップではメリハリをつけやすい早開けスロットルも、反面でミューが下がるほどネガも出やすい。250ps時代のそれは“あったらあったで面白いけど……”程度のギミックに思えたが、これからは路面やコーナー曲率に応じて細かくイジりたくなる有効で興味深いセッティングアイテムになりそうだ。
(文・佐野弘宗 写真・花村英典)
ルノースポール・メガーヌ
| 価格 | 385.0万円 |
| 0-100km/h | 6.0秒 |
| 最高速度 | 255km/h |
| 燃費 | 12.2km/ℓ |
| CO₂排出量 | 190g/km |
| 車両重量 | 1430kg |
| エンジン形式 | 直4DOHCターボ, 1998cc |
| エンジン配置 | フロント横置き |
| 駆動方式 | 前輪駆動 |
| 最高出力 | 265ps/5500rpm |
| 最大トルク | 36.7kg-m/3000rpm |
| 馬力荷重比 | 185ps/t |
| 比出力 | 133ps/ℓ |
| 圧縮比 | 8.6:1 |
| 変速機 | 6段M/T |
| 全長 | 4320mm |
| 全幅 | 1850mm |
| 全高 | 1435mm |
| ホイールベース | 2640mm |
| 燃料タンク容量 | 60ℓ |
| 荷室容量 | 344ℓ |
| サスペンション | (前)マクファーソン・ストラット |
| (後)トレーリングアーム | |
| ブレーキ | (前)φ340mmVディスク |
| (後)φ290mmディスク | |
| 標準タイヤサイズ | 235/40R18 |


