フォルクスワーゲンID7 詳細データテスト クラス屈指の広さと快適さ 適度な走り 質感は価格相応

公開 : 2024.04.06 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★★☆

5万1550ポンド(約985万円)という価格は、BMW i5などと比べるとずいぶんコストパフォーマンスがいいように思える。テスラモデル3はもっと安く買えるが、キャビンの広さや乗り心地は劣る。

英国に導入されているのは、今のところ装備が充実したプロ・マッチのみだが、今後上陸するであろう高性能版のGTXは6万ポンド(約1146万円)以上の値付けとなる見込みだ。

韓国製のライバル車よりは残価予想のいいフォルクスワーゲン。しかし、どちらも短期予測でBMWには敵わない。
韓国製のライバル車よりは残価予想のいいフォルクスワーゲン。しかし、どちらも短期予測でBMWには敵わない。

今回の77kWh仕様はツーリング時の電費が5.8km/kWhだったので、計算上の航続距離は446kmとなる。ヒョンデ・アイオニック6と同等で、i5 eドライブ40やメルセデス・ベンツEQE350を上回るが、いずれにせよ480kmに達するモデル3ロングレンジには及ばない。ただし未導入の86kWh仕様ならば、500km近い数字が出ると思われる。

急速充電性能は今のところ最大175kWにとどまり、10−90%の間の平均値は120kW。平均180kWを記録したアイオニック6あたりと比べると見劣りする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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