メルセデス・ベンツB200 CDI スポーツ

公開 : 2015.01.20 23:50  更新 : 2017.05.13 12:50

■どんな感じ?

変更点はあまり目立つものではないけれど、プレミアム・ミニMPVとしての高級感は内外装ともに底上げされている。したがって質感の高さはゴルフSVを上まわり、完成度も2シリーズ・アクティブ・ツアラーよりたかい。

前後の足元と天地方向のスペースは十分に確保されており、シートの座り心地もいい。後席に3人はちと厳しいが2人ならば余裕があり、ベンチを倒した状態で1547ℓの容量が確保される点はミニMPVとして好印象だ。

しかしながら機械的な部分のさらなる改良は望まざるを得ない。と言うのも、2.0ℓディーゼルはアイドリングで既にざわついており、動き出せばノイズがキャビンにも明確に侵入してくるからだ。風切り音も然り、である。

ただしエンジンそのものの力強さは満足できるレベルに達している。メルセデスいわく、0-100km/hタイムは9.8秒をマークするとのことで、実際にダッシュを試みても、遅いと感じることは全くなかった。

これに対して、テスト車両に組み合わされる7速オートマティック・トランスミッションは賢い類ではあるけれど、強めにガスペダルを踏み込んだ場合の変速タイムは ’電光石火’ と呼ぶには躊躇われるものであった。

ドライビング・モードはいつもどおりスポーツ/エコ/マニュアルの3つから選択可能。マニュアル・モードにセットした際は、ステアリング・ホイールにマウントされたパドルから変速ができる。

燃料消費率の公表値は25.0km/ℓということではあるけれど、市街地と高速道路を含むわれわれのテスト・ルートでは近い値はマークできず、また特に市街地の走行では乗り心地がやや硬質すぎると感じた。

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