ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(1) 多彩な選択肢が欧州で好調 2基目のモーターで四輪駆動化 力強いデザインで差別化

公開 : 2026.08.12 18:05

多彩なパワートレインで欧州販売が好調なジープ・アベンジャー。4xeハイブリッドは、2基目のモーターがリアに載る四輪駆動です。ラングラーを親戚に持つと思えないほど、走りは軽快です。UK編集部が評価します。

多彩なパワートレインで好調なアベンジャー

ジープ・アベンジャーは、魅力的な小型クロスオーバーとして欧州で売れている。英国市場でも同様で、近年のジープのシェア拡大へ貢献している。

その理由の1つが、多彩なパワートレイン。選択肢は市場によるが、バッテリーEV版に加えて、純ガソリンエンジンとMTの組み合わせや、ATも選択できる。基本は前輪駆動だが、『4xe』と呼ばれるフルハイブリッドでは四輪駆動にもなる(編集部注:日本で『4xe』はマイルドハイブリッドと表記されますが、英国市場ではフロントのみにモーターを搭載する『e-ハイブリッド』もラインナップするため、こちらをマイルドハイブリッド、4xeをフルハイブリッドと表記しています)。

ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(欧州仕様)
ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(欧州仕様)

ただし、英国でのお値段は少々強気。100psのベーシックな1.2L 3気筒ガソリンターボ仕様でも、2万5750ポンド(約540万円)から。同じステランティス・グループのプジョー208などと比べると、その差は小さくない。

マイルドのe-ハイブリッドには、比較的強力な電動アシストが備わる。1.2Lターボに電圧48Vのスターター・ジェネレーターが組まれ、6速デュアルクラッチAT内に28psの電気モーターも実装され、システム総合で128ps。バッテリー容量は、0.9kWhある。

2基目のモーターが後輪を駆動する4xe

今回試乗したのは、ジープ・ラングラーと同じく、4xeを名乗るフルハイブリッド。マイルドと同様なシステムに加えて、リアアクスル側にも28psの駆動用モーターを実装する。最高出力は、システム総合で145psがうたわれる。

この4xeハイブリッドで四輪駆動になるのは、基本的には29km/hまで。それ以上の速度域では、リア側のモーターが休止し、前輪駆動とすることでエネルギー効率を上昇させる。前後のアクスルで展開されるトルク割合を、50:50に設定することも可能だ。

ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(欧州仕様)
ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(欧州仕様)

スタイリングは、基本的にパワートレイン間で共通する。だが4xeでは、より力強いデザインのバンパーやルーフレール、アンダーボディ・トリムなどで差別化。悪路との親和性が強調される。また、本格的な電動化技術を実装することが、eのエンブレムで主張される。

サスペンションは、最低地上高を10mmアップ。リア側は、マルチリンクへアップグレードされる。タイヤは、マッド&スノーが標準に。オプションで、本気度の高いオールテレーン・タイヤも指定できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    役職:主任副編集長
    AUTOCARのオンラインおよび印刷版で公開されるすべての記事の編集と事実確認を担当している。自動車業界に関する報道の経験は8年以上になる。ニュースやレビューも頻繁に寄稿しており、専門分野はモータースポーツ。F1ドライバーへの取材経験もある。また、歴史に強い関心を持ち、1895年まで遡る AUTOCAR誌 のアーカイブの管理も担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、BMW M2。その他、スバルBRZ、トヨタGR86、マツダMX-5など、パワーに頼りすぎない軽量車も好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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