【後継車候補に急浮上】EV歴13年の日産リーフ・オーナーがBYDドルフィンに試乗!
公開 : 2025.04.11 18:05
実際の航続距離もよくBYD恐るべし
運転席から見る速度などのある表示パネルは、サイズは小さいですが、ハンドルのすぐ近くにあり、とても見やすくなっています。
座席は電動式で、背中は包み込まれるような形になっており、リーフと比べて高級感のあるシートになっています。

また、低速時のステアリングは軽やかで、街中での運転は快適でした。運転支援スイッチの位置も良く、N/D/Rの切り替えはBYD独自の方式ですがスムーズに行えます。
いざ、航続距離の確認へ
ドルフィンで一般道を走行した時の航続距離を推定するために、自宅から河口湖畔にある旅の駅を往復してみました。
自宅から旅の駅までは約30kmあり、御坂トンネルの山越えとなっています。甲府の標高は約250m、御坂トンネルは約1000mあるので、トンネルに向かってはかなりの登りで力強いトルクが必要となり、下りは回生ブレーキが必須となります。
4月の暖かい日だったので、エアコンの使用はなく、全てレスポンスの良いスポーツモードで往復しました。その結果、自宅の出発時76%だったバッテリー残量は帰宅時60%、走行距離60km、平均電費9.5km/kWhになっており、満充電での航続距離の推定値は375kmとなります。
リーフでも同じような条件での走行データをとっており、その時の平均電費は9.1km/kWで、航続距離の推定値は259kmでした。後継EVとして今のリーフの30%増しを目標としていたので、十分満足できる結果でした。バッテリー容量があまり多くても、街中乗り中心の日常生活の利用では合理的でなく、40〜50kWh位の容量がいいのではないかと考えています。
回生ブレーキは中高速時にはそれなりに強く、下り坂などで有効に使えましたが、低速時は弱くなるので、それに応じた運転が必要です。
また、トルクとパワーは、3台目リーフより低いスペックになっており、御坂トンネルへの登りで若干物足りなさはありましたが、実用上の問題は感じませんでした。もしもこれが気になる人は、他のEVを検討することになるのかもしれません。
甲府市の農産物直売所で、44kWhの急速充電を行いました。47%から80%までの充電で、充電時間は約26分、充電量16.7kWhとなりました。80%まで充電電流は減らないので、同じ電気量をリーフよりも短い充電時間で得ることができます。このドルフィンは65kWhまで対応しているので、90kWhの充電器ならさらに時間は少なくなります。
航続距離などの優れたEV性能に加え、ソフトウェアの開発力を生かした多くの機能が充実しているドルフィン。この4月から価格を大幅に値下げしてきており、まさにBYD恐るべし、です。



