古き良き魅力と迫力 アストン マーティン V8ヴァンテージ UK中古車ガイド 現実味を増した4代目
公開 : 2025.04.22 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は?
スーパースポーツ・カテゴリーの、幅広い領域をカバーする能力を得たヴァンテージ。普段使いも可能で、ミドシップ・レイアウトのライバルより安楽・快適に、思い切り運転を楽しめる。
パフォーマンスは、スーパーカー級。サーキットでの操縦性も素晴らしい。公道の速度域でも、特徴的で充足度の高い運転体験へ興じれる。(2018年5月23日)

オーナーの意見を聞いてみる
イアン・スレーター氏
「2021年に、走行距離1万3000kmのヴァンテージを購入しました。以来4万kmほど走っています。社外品のバックカメラと、アップル・カープレイ対応のインフォテインメント・システムをインストールしました。今では必須ですよね」

「2019年式ですが、これまで2回、レッカー車のお世話になっています。1度目はエアバックのエラーで、2度目はセンサーの不調。どちらも、保証期間内に修理できています。出費はタイヤとバッテリーの交換と、レザーシートの補修くらいですね」
「近日中に、大きめのメンテナンスを計画しています。予定の予算は1500ポンド(約29万円)ほど。ヴァンテージの代わりになるようなモデルは、思い浮かびません。速くて快適で、運転するたびに特別な体験を味わえますよ」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
点火コイルパック内に雨水が侵入し、不調になるケースが多いようだ。メーターパネルにエンジン・マネージメントの警告灯が灯る。保証期間内なら無償交換の対象となる。
ソフトウエア
8速ATはZF社製だが、滑らかに変速するか確かめたい。シフトダウンでもたつく場合は、ソフトウエアのエラーを抱えている場合がある。
ドライブトレイン

高速道路を巡航中に、キーキーと鳴くようなノイズが後方から聞こえる場合は、電子リミテッドスリップ・デフが原因のことが多い。保証期間内なら、無償で交換してくれることが殆ど。
タイヤ
標準装備のタイヤは、ピレリPゼロ。高いタイヤだから、残り溝はチェックポイントの1つ。ミシュラン・パイロットスポーツ5へ交換するオーナーもいるが、安くはない。
ボディとホイール
フロントのスプリッターや、リアのディフューザーに傷がないか確かめたい。ダイヤモンドカットのアルミホイールは、安く修理することが難しい。
インテリア
インフォテインメント・システムは、メルセデス・ベンツ社製。不具合は少なくなく、入力に反応しないことがままある。アップデートの履歴も確かめたい。カーナビやブルートゥースの不調にも要注意。