クルマ漬けの毎日から

2025.02.02

久しぶりにアストン マーティンに試乗。V8ヴァンテージは予想以上に進化していました。

衝撃の進化! アストン マーティン・ヴァンテージに試乗【クロプリー編集長コラム】

もくじ

全面的な大進化
高級スポーツカーに求められるもの

全面的な大進化

この1週間、アストン マーティンV8ヴァンテージをテストドライブしている。アストンがローレンス・ストロール体制になって以来、今回初めて「ゲイドンのGT」をテストしたが、その進化に衝撃を受けた。

品質、インテリアとエクステリアのデザイン、パフォーマンス、サウンド、快適性とシャシーのダイナミクスといったほぼすべての点で、ヴァンテージは大きく進化している。

AUTOCARのテスターたちはこのところずっと「アストンはこの数十年マーケットのトップクラスよりも1歩後ろにいたが、いまはそのトップクラスとともに、ベストカーになっている」と言っている。今回ヴァンテージに試乗してみて、まさにそのとおりだと私も感じた。

高級スポーツカーに求められるもの

V8ヴァンテージはとても運転しやすく、また非常に洗練されている。トータルで500mile(約805km)の距離を走ったが、運転するたびに特別な体験をしていると感じた。これが価格18万ポンド(約3420万円)のスポーツカーに求められているものなのだろう。

ハードに走らせても欠点がなく、ドライバーはラクに高揚感を味わうことができる。このアストンを手に入れるために支払った費用と苦労が報われるのだ。

モータージャーナリストという仕事はさまざまなクルマに試乗するが、それでもしばしば早く返却したいと思うクルマをテストすることがある。なぜ早く返却したいのかというと、いつも気を張って運転しなければならないクルマだから。

たとえば、縁石でホイールを傷つけないように細心の注意を払わなければならなかったり、近くを走るドライバーにぶつけられるのではないかとハラハラさせられたりする時もある。実際、片手でクルマを運転しながら、もう片方の手で私たちがテストしているクルマの写真を撮ろうと接近してくるドライバーがいるのだ。

だが、ヴァンテージならば、そんな時も落ち着いて対処できるだろう。いつも思い通りに、リラックスして運転できるクルマだから。ヴァンテージのこの素晴らしさを言葉で表現するのは難しいが、非常に価値ある特長だといえる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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