古き良き魅力と迫力 アストン マーティン V8ヴァンテージ UK中古車ガイド 現実味を増した4代目

公開 : 2025.04.22 19:05

知っておくべきこと

V8ヴァンテージの年間の維持費は、600ポンド(約11万円)から1000ポンド(約20万円)程度を見ておきたい。クーペの他に、コンバーチブルのロードスターも存在する。速さでは若干劣るが、V8エンジンのサウンドを直接浴びれ、魅力度は同等に高い。

2022年にはV12ヴァンテージが登場。V型12気筒のツインターボで、最高出力は700ps。サーキットのストレートで威力を発揮するものの、大きなエンジンは操縦性のバランスを若干乱している。

アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(4代目前期/2020〜2024年/欧州仕様)
アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(4代目前期/2020〜2024年/欧州仕様)

限定仕様としては、007エディションとV12スピードスターが設定されている。いずれもかなりの高額だ。

英国ではいくら払うべき?

6万ポンド(約1170万円)〜6万9999ポンド(約1364万円)

走行距離が3万kmから6万km程度の、前期型のV8ヴァンテージが英国では売られている価格帯。全般的にオーナー歴が少なく、状態は悪くない。

7万ポンド(約1365万円)〜7万9999ポンド(約1559万円)

走行距離が短い、アストン マーティン正規ディーラーで整備を受けてきたV8ヴァンテージが見つかる価格帯。ワンオーナー車も出てくる。

8万ポンド(約1560万円)〜9万9999ポンド(約1949万円)

アストン マーティン V8ヴァンテージ(2018年式/英国仕様)
アストン マーティン V8ヴァンテージ(2018年式/英国仕様)

新車に近いV8ヴァンテージを英国では探せる価格帯。フェイスリフト後のモデルも多い。ロードスターも選択肢に入ってくる。

10万ポンド(約1950万円)以上

走行距離の短い特別仕様などは、この価格帯から。F1エディションも含まれる。

英国で掘り出し物を発見

アストン マーティン V8ヴァンテージ(英国仕様) 登録:2018年 走行距離:1万4500km 価格:7万3995ポンド(約1443万円)

ハイパー・レッドの塗装が眩しい、ワンオーナー車の2018年式。当時で2万3000ポンド相当のオプションが載っている。正規ディーラーでメンテナンスを受け続けてきた、好条件の1台といえる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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